大神神社の神域を後にする。
神社周辺を抜けると、山の辺の道を行きかう人々は古道ウォーカーだけになる。
そしてウォーカーの大半は始終点である桜井駅と天理駅で、電車が着くごとに供給されるのである。
ここらで、僕の「前のバッチ」で桜井スタートした一行を追い越してしまったようだ。
アセバ・ムヨーキの範疇を越えている。
日が照ってきた。長袖で歩くと暑い。
天理市に入り、そっち系の学校の部活と思しき、にぎやかな声援が聞こえる。
踊りと音楽とスポーツは、古今東西を問わず宗教にとって重要なのである。
それにしても、重い。買いすぎた。(アホ)
ふつうは道歩きって食料がおなかに入って荷物が軽くなり続けるものではないのか?
あと出発が少し遅れたせいで、一部の販売所ではいい品が狼に狩りつくされていた。
石上神宮の神域が近づくにつれ
雄鶏の甲高い啼き声が聞こえる。
(つづく)