駄目社員はむの日記

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番外編・旧街道起点の町「堺」を歩く (2)

従前。百舌鳥古墳群の中を歩き続けている。
いやもうね、どこの古墳も住宅地が限界の限界まで迫っていて、圧迫感。モデル撮影会におけるカメラオタクに負けてない、キモい迫りっぷりである。

第3チェックポイント・いたすけ古墳&善右ヱ門山古墳。



きれいに上物が刈り取られて、前方後円墳の形がよくわかる。
お隣の善右ヱ門山古墳は方墳。いたすけの陪塚(ばいちょう)かな?

何だろうこの残骸は。昔は渡れたのかな?



この辺は宅地開発で多くの円墳などが消滅しているらしい。
ご参考:いたすけ古墳 堺市

第4チェックポイント・履中天皇陵。



別名をミサンザイ古墳。ようやく登場した天皇陵である。
履中天皇は17代、仁徳天皇の息子であるらしい。

陵は住宅地に迫られながらも、巨大すぎて規模感がわからない。
仁徳天皇陵応神天皇陵に次ぐ日本第3位の陵墓だという。誰がなんのために作ったかはさておき、こんなバカデカくするとかクレイジーとしか言いようがない。

御陵に沿ってあるくと、大仙公園


これは大仙古墳が近づいてきたのだろう。
ただただ暑いが、風があるだけ幾分マシだ。海風、様様である。「ここは海から吹く風様に守られておるからのう。腐海の毒も谷へは届かぬ」との大ばば様の声が聞こえた気がする。

仁徳天皇陵に行く前に、大仙公園内の堺市博物館で予習。


平屋建て?のふしぎな建物に入る。アドミッションフィー200円と安い。

サブタイは「百舌鳥古墳群と堺の歴史・文化」だ。次回予告のタイトルが結末を語りきってるが如き、ドストレートっぷりである。



入場したらまず、ミニシアターで仁徳天皇陵古墳大フィーチャーなショートムービーを見ることをお勧めする。とりあえず「仁徳すごいぜ!」から始めようぜ。

博物館内を歩く。

1階層で順路を歩くと、古代から近代までを一巡できる。

  • 百舌鳥古墳群全力推しの博物館なわけで、ヤマト王権がらみが常設展示の中心だ。重要な古墳が1件ずつ紹介されている丁寧さ。そこらの町のミュージアムとは違うのだよ、そこらの町とは!


  • 改めて古代の重要な官道(竹内街道・長尾街道・難波大道)の起点っぷりを学ぶ。

  • 中世~近代の展示も結構あり、奈良時代屈指のスーパーゼネコン行基がここらの出身だったり、廃藩置県直後は「堺県」があったりとか、なかなか濃ゆい歴史を学ぶことになる。
  • 文化としては、茶の湯・陶芸・刀剣・鉄砲・蒔絵などの実物展示も心惹かれる。

この博物館は見逃してはならない。
(つづく)