はじめに。
旧街道歩きもいいけど、その起点の町をさまよってみるのもいいな、と思ったのだ。その街とは、堺市。
竹内街道・長尾街道・西高野街道・熊野街道、そして難波大道。河内国・摂津国・和泉国~大和国・紀伊国を結ぶ主要な古街道・旧街道が、堺という町で交点を成す。オール街道大進撃状態だ。
これって堺が古代から、国内物流・諸外国との貿易・人的交流を担う重要な港であったことを意味するのだろう。
ご参考:旧街道・道 堺市
12時過ぎ、御堂筋線・南の終点「なかもず駅」下車。
たぶんこの駅で降りるのは生まれて初めてだ。
駅員さん曰く「ずいぶんあるきますよーええんですか?」という感じだったが、笑顔で方向をうかがう。百舌鳥古墳群方向に行くなら、5番出口がベストだという。
地図へと視線を落とすと、海岸線に平行に街の区画ができているな。大阪とは大違いだ。
待ってろよニサンザイ!
まずは第1チェックポイント・土師ニサンザイ古墳。
5世紀末の前方後円墳とある。住宅地にギリギリまで迫られているものの、周囲は公園となっており、当の古墳はセミの声明の発生源となっていた。ミドリの水面がいいかんじ。
ニサンザイやミサンザイはミササギから転化したんだったな。じっさい高位の陵だったかは謎とはいえ、「ニサンザイ」という名前からして、きっと「そう」信じられていたおかげで、つぶされずに済んだのだろう。
ご参考:ニサンザイ古墳 【世界文化遺産 構成資産】 堺市
続いて百舌鳥八幡宮。
このあたりの中心的な神社のひとつだろう。もちろん祀っているのは応神天皇だ。*1
若宮社は仁徳天皇を祀っている。
うーんもう少しこのあたりにも道標があるといいかもと思いながら歩いていると、「周遊路」の道標が目に留まるようになってきた。おおよしよし。僕が観光地的にコースアウトしてたせいなのだな。