FT-690mkII+HX-640でHFに出てみたい。
半年ぶり位に、前回の続き。
昨秋に入手したオールモード6mトランシーバーFT-690mkIIは、いろいろ修理しなければならないところはあるのだが、概ね動作はしている。
せっかくなので、6mを親機にHFに出られる東京ハイパワー社製トランスバータ「HX-640」と組み合わせ、戦力化を試みてみたい。
そのためには、送受信切り替えの動作を安定化させたい。
640には一応キャリコン(キャリアコントロール)機能があり、親機の送信出力が入ってくれば自動的に送信に切り替わり、出力が一定以下になると受信状態に戻る。
しかし、弱い出力、あるいはSSBの無音状態で受信状態に戻ったりして、あまり動作的にスッキリじゃない。おまけにちょっとしたことで受信部を焼いてしまう可能性もある。
僕は640の取説を持っていないのだが、あやしいサイトにある説明を見る限り、リアパネルにはスタンバイ端子(強制スタンバイ)として「丸型4端子」が出ていて、「pin 1 - DC+ on transmission、2, 3-GND」なのだという。
わ、こんなコネクタ見たことがない。おまけに「送信時GND」じゃなくて「送信時+電圧( = T+)」ってことだよなぁ。
端子がないなら、作っちまえ。
ふと、デジットで売ってたブレッドボードのジャンパー線をグサッと挿してみたら、ちょうど挿さった。
4本とも差し込んだら、4本ともわずかな空隙をもって挿さった。これは・・・2液混合のエポキシ接着剤で固めちまおう。
640に挿したまんま、A液+B液を等量まぜまぜした接着剤で塗り固める。
接着剤が半分固化するまでは、垂れたり落ちたりする可能性があるので、時々目にかけておき、垂れそうになったら筐体をひっくり返したりする(汗
翌朝(今朝)。ビシッと固まりました。端子としては1と2だけあればいいので、3と4は根元から首チョンパ。
T+を親機のどこからとる?
今度は親機側。FT-690mkII+FL-6020(リニアアンプ)のどこからT+を取り出すか。
#Mコネに電圧重畳でもまあいいんですが。
690側から引っ張るよりは、6020から引きだしたほうが簡単かな。
ネットに転がるあやしいマニュアルを見ていると、690から6020の送信をスタンバイするためにT+12Vが繋がっているという。杭のように並ぶ太い制御線3本のうち、真ん中が+12Vだ。シールド線で引っ張り出す。
その電圧を測ると
送信時+12V、受信時は-4V。ん、-4Vだと?
ならば、整流ダイオードを入れて+電圧だけが出てくるようにするだけさ。
あとは適宜、絶縁やらなにやらする。
てことで、あらためまして送受信テスト。
今度は親機送信と同時に、640の「ON AIR」ランプがついて送信状態となる。これは精神衛生上良い。
スタンバイ端子を配線しても640内蔵キャリコンは切ることができないけれど、実用上問題ない。むしろ、親機側が受信状態に戻ってから→少し遅れてトランスバータが受信側に切り替わった方が、送信電力からクリスタルコンバータ部分を保護できて安全な方向だ。
FT-690mkII+FL-6020+HX-640で、ひとまず7MHzでダミーロードに向かってフルパワーを出してみると、40Wぐらい出るようだ。使えそうな予感。