朝。
7時起床。
昨日のメモを投げてからホテル朝食。
今週は疲れた。代わりに手に入れたのは、半日の南国余暇。
「平和」の街を歩く。
この街といえば平和、平和といえばこの街だ。だがそれはメインディッシュにとっておこう。まずはアペリティフを嗜もう。
バスで市内中心部へ向かうも途中下車。
まずはこの件最大の科学博物館へ向かうとする。
ほほう、結構でかい。入ってみよう。
発見!(名誉館長らしいですよ)
この町といえばシーボルトか。せやろな。
ほほう、長岡の半チャン、ここの出身だったのか・・・
結論:悪くないがスペシャルではない。この県を切り口にした科学館は魅力。
科学実験場。
この町は、にっくき日本を絶望させるためと称して、サイエンティストが結果を妄想しかできないはずの実験の、格好のフィールドワークにされちまったのだ。
原爆資料館へ。
展示は、熱線で変形したモノの展示→ヒトだったモノの写真→科学的検証→歴史的背景→平和への願い→徴用工(朝日記事引用(汗))→現代の紛争・・・と、後半で左方向へと全力で振り切れにいくのだが、見ごたえありすぎですな。
徴用工の被爆証言を読み、憤り号泣しているおじいさんがいた。
人の心証、75年も前のごく私的な記憶を、疑いもなく素直に受け取れるって幸せな性格だ。共感できることはとても素晴らしいが、他の証言と同様、個人の解釈や脚色を差っ引き、どこまでが事実かを分析的に読む必要がある。
思想信条によっていろんな感想を持つことになるだろうけど、いずれにしろ、イェルサレムのホロコースト記念館と同様、もし行く機会があるなら、人類が歴史の中でしでかしたミステイクを知るために、目を背けず観なければならない。
爆心地公園でもそう感じたが、この近辺では、白人の来訪者がやたら多い。特に米語を話す白人(というかほぼWASP)が多い。通常ルートの観光地なのだろう。
教会などの被害を見て、彼らの多くが十字を切っている。きっかけはどうあれ、日本における信心深いクリスティアニティの中心地を焼いてしまったということに、それなりに思いもあろう。
平和公園→浦上天主堂
平和公園は、ウェーイ像以外はさわぐ観光客もいない、とても静かな公園だった。年に一回テレビで見るだけの存在だったが。
この町で天主堂といえば大浦天主堂なんだろうけど、原爆被害という切り口では浦上になるだろう。僕でも知ってるぐらいだからな。
被災前は重厚なロマネスク様式だったという。日本のロマネスク、残っていたら綺麗だったろう。
午後。ハラヘッタ。
心も身体も空っぽになったところで、ちゃんぽんを食う。
店の外観に若干ならざる不安を感じたが、観光客が辺りに居らぬ地域にあって地元民が次々に入っていくので、飛び込んでみた。地元の常客がひっきりなしに出入りしているのだから、続いているだけの理由があるってことだ。
注文を受けてから一皿一皿、店主が丁寧に作る。
具をおもむろに炒め始めるところからスタートだ。だからデリバリーには時間がかかる。濃厚な海鮮ダシに、炒めた具の香ばしさがパッと広がる。エビやイカの新鮮さもまた嬉しい。
周囲を見ると、みんなチャンポンか皿うどんしか食べてなかった。なるほどね。
帰る。
午後2時半、現地発。新幹線で贅沢に帰る。
2045帰宅。
お疲れお疲れ。