駄目社員はむの日記

USO800 certified.

僕は完全勝利を愛す。

ママチャリにひかれたid:langstatさんの記事を読んで、ふと、クソッタレな中学時代のことを思い出した。

クソみたいな中学。

僕は、中学受験するような環境の地域に住んでいなかった。クソみたいなローカル公立中学に通うしかなかった。
クソみたいな中学には当然クソみたいなガキしかいなかった。そのクソ空間が順調にニンゲンをクソに染め上げてしまうのかもしれない。
上級学年の階はフロア中オーデコロン臭かった。一年に数度窓ガラスが割られた。蝦夷地の真冬ではシャレにならなかった。


そんな中でカーストが上の方のクソガキは、周囲に暴力をふるう程度当たり前だった。
僕は一時期、そういう輩にいじられそうになっていた。

学校からの帰り道、僕はバカに後ろから自転車で追いかけられた。

バカに背中からチャリでぶつけられて脊椎損傷とかシャレにならんので、安全第一で逃げまくってた。


逃げれば逃げるほど、バカは調子に乗り執拗に追いかけ続けるものだ。
ただ二日目になると僕はさすがに学習し、どういうルーティングが自転車に苦手かを大体理解した。

その三日目。僕は一計を思いつき、実行した。

僕は追いかけられつつ、ガードレールの前に立ちどまった。バカは、迷いなく突っ込んでくる。


僕は重心を下げ、チャリの前輪を右足で豪快にスパーン!と払った。捨て身の一撃である。
すると勢いのままに自転車は見事横っ飛びし、傍のガードレールに叩きつけられたガキは頭から血を流し、足も折れたのか立ち上がれず、喚き散らしていた。
呻くバカを放置して、僕はその現場を悠々と去った。


翌日、学校では問題にされたが、日頃品行方正で、論理的に事件の顛末を説明する僕がバカより有利なのは明白だった。
「バカに追い詰められてケガをしたくなかったから、とっさに足が出た、故意ではない」。これで0:100。完全勝利となった。バカだけが親を呼びだされ、その後そいつは半月ほど学校をバックレてた。
以降クソガキどもに一目置かれたのか、狂犬と認識されたかは不明だが、僕は絡まれることもなく平和な中学校生活を送ることに成功したのだった。

なあ、自転車の前輪は、払っちゃいかんぞ?

もう四半世紀余が経過するが、ひく気満々のはずがズタボロになったバカは今も元気にしてるだろうか。