駄目社員はむの日記

USO800 certified.

Reader PRS-T3を自炊読書端末として鍛え直す(3)

昨日の続き。
そこで、iX500でカラー orグレーで取り込んだPDFファイルを、「einkモノクロ端末」たる直接T3用に変換するセッティングを検討した。

k2pdfoptのオプションをT3用に最適化する。

ともかく「ページ内のコンテンツは可能な限り保持して、T3の解像度いっぱいに表示させる」ことを目指した。
一応現時点でのベストを下記に備忘録として残しておく。GUIで設定する。

  • Deviceとして、同じeInkモノクロ表示端末であるKobo Gloを選んだ上で、widthを758px、Heightを1024px(T3の画面サイズピッタシ)に書き換える。
  • Conversion Modeはfitpage。
  • 文字は肉付けし強調(ボールド化)。
  • 外枠をクロッピング(余白を削る)。


上の設定で、生成されるコマンドラインオプションは以下の通り。

command-line version of options: -dev kbg -mode fp -n- -o C:\どっかのディレクトリ\%b_k2opt -ac -h 1024



加えてAdditional optionsには、k2pdfoptが時にやらかしてくれる勝手な原稿の回転やリサイズをdisableしておくべく、

Additional options: -fc- -rt 0

を追加しておいた。


あとは必要に応じゴミ・点を削除するよう、ignore small defectsのチェックボックスを入れるのもいいかもしれない。

現時点での結論:ひと手間かけるとがぜん読みやすくなる。

iX500にてグレー300dpiで取りこんだ某自炊PDFファイルを上記設定で変換してみた。


文字はがぜんクッキリ。余白が激減することにより、画面いっぱいに表示されている。


PDFをiX500でモノクロで取り込むと図・画像が真っ黒けになることがあるが、グレーPDFを上記で変換すると、それなりに濃淡が再現される。
ただ「文字だけ」「文字+画像 or 図」な中身の大半のページは問題なく変換できる一方、「文字が図などに埋め込まれた」ページ(表紙など)はページがぶっ壊れてしまう時がある。
なお検討の余地あり。