駄目社員はむの日記

USO800 certified.

SONY Reader PRS-T3を自炊読書端末として鍛え直す(2)

T3で自炊PDFファイルを表示させる際の問題点

僕は自炊用ドキュメントスキャナとしてPFU社製ScanSnap iX500を愛用しており、保存用(かつiPad読書用)PDFとしては、カラー/グレー300dpiかモノクロ600dpiで作成している。
ご参考:スキャナ ScanSnap: iX500 特長: 富士通


一方、T3は16階調グレースケールが表示可能なeInkディスプレイ(1024x758px)だ。
これにカラーやグレーで読み取ったPDFをそのままT3に転送し表示させると、読めなくもない程度に”そこそこ”表示してはくれるのだが、実用上の課題は多い。

  • 高解像度の自炊PDFがリサイズされることで文字がつぶれて読みにくくなり、また1ページごとに階調調整をしたりするためもの凄くモッサリな動作になる*1
  • 特にカラーPDFを表示させると濃淡が微妙で読みにくいことが多い。
  • 更にディスプレー解像度不足を補うべくT3側で自動余白クロップを行うと、なお一層緩慢な動作となる。

アプローチ:iX500+k2pdfoptで、T3に最適なPDFを探求してみる?

一方で、k2pdfoptという素晴らしいPDFファイルの直接変換・編集ソフトがあり、以前(2013年頃)これを用いて自炊PDFの二値化・グレー化などをいろいろ検討したのだが、T3にはお世辞にもきれいに表示されなかった。
ご参考:Willus.com's K2pdfopt


そこでこれまでは「保存用PDF」とは別途、T3専用に「モノクロPDF」で取り込み、そのファイルを無変換でT3に表示させる形で運用してきていた。これだとひと手間掛かるけれど、T3に表示させると表示速度は劇的に上がる上、文字のつぶれもかなり減る。ただし表示させてみると原稿によってPDFにモアレ縞が発生したり画像が真っ黒になったりと、なんとも読みにくい時がある。


僕がしばらく使っていないうちに、k2pdfoptはずいぶんと進化していた。いつの間にかWindows版はGUI付きになり、設定できるオプションも激増。

*1:力技で高速表示させるほどのハードウェアスペックは、ディスプレー・CPUともにもちあわせていない