駄目社員はむの日記

USO800 certified.

新兵器で八木と比較した結果。

新兵器の素敵機能を駆使。これで2アンテナを同条件で直接比較できるぜ。

  • 通信距離・安定性
    • 1, 2, 9, 0エリアでは八木とNVISヘンテナは概ね同等。時にNVISヘンテナが強力なときもあり、特に”至近距離”の千葉・神奈川・東京だとそれが顕著。
    • 3, 4, 6, 8エリア、HLではNVISヘンテナが常に弱い。全局でS2以上違う。下手するとS5以上の違いになってしまう。
    • 7エリア内でも福島は強く、山形では弱い。
    • NVISヘンテナはシグナルが強いケースでもQSBに弱めな傾向があり、アベレージとしてはやはり八木のほうが安定に通信できるように思える。
  • ノイズ
    • 多くのケースで、NVISヘンテナのノイズが低いものの、外来ノイズの種類によって得手不得手が違うのか、逆にノイジー気味になることもある。
    • イメージとして、ジリジリ・ダダダダ系ノイズは八木で多めで、ザー系ノイズはヘンテナで多め。ループと八木、地上高の高低、ビームの向き、変数だらけで理由不明。

先週・今週の感触からして、NVISヘンテナは国内QSOには十分有用。

特に近場(近県)との通信は、とっても好結果である。
鴨川からの距離を考えると、昼間の7MHzでは概ね350kmあたりまでだと”八木のフロントに匹敵する信号強度”で全方位と交信可能。*1

そして、それを境にガクッと信号が低下する。
とはいうものの”八木に比べれば低い”というだけで、ダイポールとの比較なら円の半径はもっと大きくなるはず。(円の外の)国内遠距離であってもSが多少弱い程度でそれなりに通信可能と思われる。少なくとも、このアンテナに50-200Wもあれば国内QSOの相手には事欠くまい。


ということでNVISヘンテナは想定した通り、国内QSOに用いる限り「F層反射を利用したNVISモードで動作している」と見ていいだろう。
#国内コンテストで他アンテナと併用したら、おもしろいことになるかもね?

いやまてよ。

7MHzで国内がスキップしてしまう夜間に、NVISだとどのように動作するのかは検証価値あり。


7MHzにおける電離層反射については、昼間は150〜250kmのF1層で反射し、夜は300〜500kmのF層*2で反射するのでしたな。だから、夜間は低打ち上げ角のアンテナだと近場がスキップしまくる代わりに、DXがバンバン聞こえる。
となると、真上に電波を打ち上げるNVISのケースだと、夜間でも国内がスキップしにくい!・・・なーんてそんな都合のよいことはないのかな?

*1:や、これって実はすごいことかもしれない。このエリアを広いと思うかは人それぞれだけど。

*2:F1層が消失してF2層とひとまとまりになる