先日のコモンモードフィルタネタに続いて、以前からやってみようと思っていたことをようやく実行。
USBオーディオのデジタルライン・電源ラインにフェライトビーズを入れてノイズを切るのは割と常識だけど、コアによる音の影響を試してみようと思っていたのだ。
とりあえず、手持ちの3つのビーズ(A, B, Cとしよう)を試すことにする。
#型番はいずれ。
比較条件。
- PC〜D/A:「PC→(W1JRコモンモードフィルタ付USBケーブル)→USB/SPDIF→DAC9018S」という構成。
- PCから出すUSBケーブルの付け根に、コア(電源ライン/デジタルライン)を入れる。藤原さんのUSB DACについてきたUSB端子基板を流用。
- アナログ系:(BELDEN 88760 RCAインターコネクト)→LH0032ヘッドフォンアンプ→SENNHEISER HD650。
- コアなし⇔コア通すを2回ずつ確認。コアなしの音は、高低域にまずまずよく伸び、付帯音・味付け少な目。
結果。
うちの環境で起こったことなので、空耳だと思っていただきたい。
- フェライトビーズA(青ビーズ)
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- Dライン:低域が過剰・高域が痩せ、バランス悪化する。
- 電源ライン:なかなか魅力的な低域。Dラインほど重くないが、なおくどい。
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- Dライン:残響が美しい。バランスを崩さない程度だが、低域深め。
- 電源ライン:残響がやはり心地よい。いい意味で付帯音が加わる。Dラインほどではないが、中低域に色気が加わり、消え際の音が美しく聴こえる。
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- Dライン:高域を中心に残響が付加される。というか高域にクセがあり全体に音がやせ気味に。4-5kHzあたりに妙に響く。
- 電源ライン:少し残響付加。少しやせてクセある音になるが効果は薄い。
現在の感触。
「コア入れても音には全く効きませんでした。デジタルだし当然だよね!( )」
・・・で終わらせるつもりだったんだが、困ったことに音には違いが生じていた。ああいやだいやだ、オーディオの世界は(嬉)。
- かますフェライトコアによって、かなり豪快に音は変わるっぽい。
- Dライン・電源ラインで音の変化の方向性は大体同じだが、Dラインの方がその効果は大きい。
- アコースティック系録音に色気の魅力を加える味付けならフェライトビーズBを電源に入れるのがいいかも。小音量で再生するなら、いいラウドネスかも。
まだ検証は必要。
USBオーディオは、@数十円のビーズで幸せになれる可能性を秘めていた。ご興味ある方は追試いただければと。*1
もしかして、妙に奥深い世界に足を踏み入れてしまったのかもしれない。