駄目社員はむの日記

USO800 certified.

PCM-D1がいつの間にかディスコンになっていた。

録音機としては屈指の名機なんだろう*1けど、録音単能機としてストイック過ぎてなんともな・・・
microSDが使えないどころか、MP3の再生すらできるようにしないあたり、とか。

D1が電気バカ食いだけど高音質なのは

ごくごくオーソドックスなアナログ回路ながら、「内部で±15Vを作ってOPアンプ(表面実装なAD797など)を十分な電流電圧でフル駆動させてるから」という話。
可動部がないPCMレコーダーは、あとアナログ周りもチャチに作れば簡単に消費電力下げられるもんね。低消費電力なOPアンプ使いまくるだけで激減するだろうし。


値段が値段だけに、音質追求の酔狂さに気前よくカネを出す人が少なかったのは残念だ。
が、開発陣もハナから、二世代目以降のコストダウン機で開発費用を回収するビジネスモデルだったんじゃないかと邪推。

*1:これほど優れた民生用携帯録音機は未来永劫登場しないんじゃないかという位。PCM録音になって以降、TCD-D10/TCD-D100がDAT世代の携帯録音機の頂点だとしたら、フラッシュメモリ時代の頂点はPCM-D1で間違いないと思う。業務用PCM-D1PROも出たっけ。今のソニーには後継機開発を提案しても任せてくれる心意気は(ともするとオーディオ全盛期を支えた設計技術者すら)もうないかもしれないなー。