現行のPS3では、初代にはあったSACD再生機能がサックリ消えた。
いよいよDSDフォーマットは、(本家ソニーからすら)民生普及が見放されたということかもしれない。そういえばDVD-Audioもほぼ消えたよな。
次世代CDフォーマットといわれてきた両方が、結局普及していない。目玉である5.1ch再生も、浸透したとはとても思えない。
一般ピープルにとってはCDでも音楽の器として十分で、SACDはオーバースペックだったから普及しなかった、という理由はもちろんあるとは思う。ソフトが出揃わなかったから、というのも間違ってはいない理由だろう。
けれど普及の足がかりとなって欲しかったであろうオーディオマニアにとっても、CDのフォーマットを十分生かせば、実は大半の音楽再生の器に十分だった(だからSACDまで必要なかった)、ということもあるんじゃないかと思う。
＃ましてや、5.1chで再生するなど。
”SACDの音がいいらしいこと”を知っている人はそこそこいると思うんだけど、”わざわざSACDプレイヤーを買う人”はオーディオマニアにもなお少数派だろう。
ターゲットに見放されては、救いようがない。
