駄目社員はむの日記

USO800 certified.

分析装置と世の動向。

世の動向にしたがって、分析装置産業ってのは急激に儲かる場合があるらしい。
世間で話題になっている環境・生体関連の事件と分析装置ってのは、結構密接な関係にある場合が少なくない。また、それが予想外に素朴な手法によって分析されていることを知る人は少ない。


ヒ素カレー事件では、ヒ素の構造決定にSPring-8のXRFが使われた(その後、放射光を使うこと自体がオーバースペックで、売名行為であると叩く人も居たけど)ことは徐々に忘れ去られつつあるが、たとえば、

  • BSEの一次検査には近赤外分光
  • 有害物質関連のRoHS指令(Pb, Hg, Cdなどの使用規制)やWEEEには、一次検査がEDX、微量の場合はICP発光
  • アスベスト検査には、まずはXRD(X線回折)

・・・てな具合で、割とメジャーな手法が使われていたりする。科学捜査なんてのは、その際たるものであり、科捜研のレポートとかを読んでるとつい「あっぱれ」と思ったりする。