駄目社員はむの日記

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和歌山市遊び尽くしウォーク(2) 県立博物館、和歌山城

(従前)紀三井寺を下山して、15時半。

だいたい観光施設・博物館・宗教施設のたぐいは(特に秋冬は)17時前後に閉まり、オーラスの入場受付はその30分前で終わると相場が決まっている。
今から回れて、あと1-2か所だろう。
ならば、目的地に迷いはない。もしかすると間に合わないかもしれないが、全力を出す。

市内中心部方向へ向かう。

また和歌川をわたり、全力で北上。
もうギリギリすぎて、写真撮影している暇もない。

1635、第3チェックポイント「和歌山県立博物館」着。

オサレ建築に近代美術館と一緒に収まっている。黒川紀章設計だという。おおー。

最後の目的は、特別展「聖地巡礼 - 熊野と高野 - 」である。

しかし到着したのは、1630わずか過ぎ。
受付の妙齢の女性と数分交渉し、「かならず16時58分にはここに戻ってきます」と宣言し、どうにか入れて頂いた。


何しろその展示とは、世界遺産登録20周年を記念した特別展。熊野古道歩き、高野七口歩きガチ勢が泣いて喜ぶ素晴らしい展示内容だ。
ご参考:世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年記念特別展 聖地巡礼 ―熊野と高野― 第Ⅲ期 人・道・祈り―紀伊路・伊勢路・大辺路をゆく― | 和歌山県立博物館
アドミッションフィー1000円。この極私的ド直球のテーマに対してなら、たった30分のエクスペリエンスであろうとも、価値ある1000円だ。

熊野信仰、王子社、道成寺伝説。来て大正解だった!

熊野詣の偉大さを改めて知る素晴らしい展示だった。もちろん紀三井寺和歌浦もフィーチャーだ。

17時、恍惚として後にする。


超眼福でした。というか、また熊野古道歩きしたくなってきたぞ。
この特別展、今は第III期であり、来年3月までIV期、V期と続くという。開催期間中また来ようっと。いや、常設展示も見てみたいものだ。


この辺りはミュージアムエリアの様だった。また今度来るときには回りたい。
護国神社とかもあるが、今日はスルー。

最終チェックポイント「和歌山城」。

17時、県立博物館のお隣は、史跡和歌山城。今日の小冒険は、ここでおしまいにしよう。

確か戦後に建てられたコンクリづくりとNHKの城関係の番組で観た。

美しい天守ですな?城郭建築はあまり興味ないのですが。


有料で天守閣に登れるのは、17時半まで、そして入場は30分前だったので間に合いませんでした(想定内)
コンクリ城になんざいったところで、「高いところだいしゅきー」になるだけじゃね?

ミッションコンプリートし、ゴール。

和歌山市駅まで歩いて、ほぼ見たいものを観倒した。

  • 天気が崩れそうで崩れないまま、暗くなるまで遊びました。
  • 冷涼な一日だったのが実にありがたかった。石段アップダウンで弱った足で、紀三井寺→県立博物館を1時間で歩いたのが一番きつかったっす。
  • 熊野古道を歩くモチベーションが暴騰しましたですよ!!

*1:道成寺伝説(安珍清姫伝説)といえば、「坊さんが女から逃げたら、追ってきた女が火を吐く蛇に化け、道成寺の鐘に隠れた坊さんに蛇体が絡みつき、鐘ごと坊さん丸焼きに」というアレ。今昔物語集以降の文学・芸能に膨大なコピペを生み出している。これは熊野詣で道中の物語であり、そもそも「紀伊路」がなければ成立しない戯曲なのだ。つまりは少なくとも平安後期には、紀伊路ルートな参詣は一般常識だったのだろう。