駄目社員はむの日記

USO800 certified.

ぼくのかんがえたさいきょうの室生古道(っぽいの)を歩く(3)

途中で道がわからなくなった。





途中までは明らかに伊勢本街道を歩いていた。しかし急激に道が細くなり、謎の山道に入る。これは嫌な予感がする。



道に迷ったら、回れ右してGPS大先生の指示に素直に従い、潔く引き返す。それが安全に週明けを迎えることを重視すべき、ウィークエンド日帰りウォーカーの正しい行動規範だ。

元の道に戻ってきた。

1140 第3チェックポイント、仏隆寺。





勿論ここの見所である「千年桜」は散っていたが、今は八重桜が咲き誇る。
奈良で異形の老木と言ったら、イチョウのオバケのある葛城一言主神社、そして桜のオバケがある仏隆寺であろう。

そして本日のメインエベント、たのしいたのしい室生古道5.7kmだ。


いきなりハードなコンクリの急坂、次いで石がゴロゴロな山道だが、何度も歩いて、距離は大したことないのを知っている。

1215山道を抜けて林道に出る。



以降しばし、心静かに林道ウォーク。

この林道、週末であっても、ほとんど人とはすれ違わない。今回も老夫婦2グループだけだった。気になるのはやけに黒い雨雲だが。峠には散らずにソメイヨシノが少し残っている。



1240室生寺ゲート(獣害防止柵)まで来た。

第4チェックポイント「室生山上公園」(むろうさんじょう-)。


本日は室生寺はスルーする。代わりに室生山上公園でゲージツするのだ。
#ただ、開発された山はあまり好きじゃない。




「室生山上公園」の別名は「芸術の森」である。札幌民には琴線に触れる名称だ。
芸術の森」を名乗る施設って、どうも日本国内に両手に余る位あるらしいのだが、札幌のが規模・レベル共に圧倒しているのではないだろうか。

ここはいわゆる野外インスタレーション

野外アートは嫌いじゃない。410円を払って入場。





森と芸術の融合した空間の一部になってみる。
自然とアートの境界線を狙ったのだろう。アーティスト一人で構想されているだけあり、統一感がある。

この施設はどうも未完成らしい。



計画通りに全施設を完成することができず、またカフェやミュージアムショップも作る予定だったらしいが、集客力の関係か(それなりに入場者がいるのに)やっていないらしい。
#客単価上げるためにはあったほうがいいんだぜ・・・


北米東部で研究させてもらってた20年ほど前、NJのGrounds for Sculptureという屋外アートのミュージアムに行ったことを、ふと思い出した。
(つづく)