駄目社員はむの日記

USO800 certified.

京大坂道と町石道、まとめてお相手して進ぜよう (1)


はじめに

ことアウトドアに関し、オサーカのすてきなのは、山や道を歩くネタに事欠かないことだ。
1-2時間も移動すれば本格的な山道や古道にたどりつけてしまう。

今回は1年弱ぶりに高野山へ。

高野山に登るルートは複数ある。正規ルートは確か7本。
その中でも、「町石道」は、弘法大師が開創した時に切り開き卒塔婆を立てたことになっている。車やロープウェイで上がれる現代、高野山表参道としての役割は終えているとはいえ、「かつての表参道」とされる。
昨年は高野山町石道で登った(九度山駅慈尊院→大門)が、今回は敢えて逆ルート。先に京大坂道で高野山に登って、町石道で九度山へと下りてみようとおもうのだ。

極楽橋駅の、小さな小さな出入口を通り、おそとに出る。


南海のビジネス上都合の悪い(=ケーブルカーに乗ってくれない)客のために用意してやる出口など、しょぼいものである。実にわかりやすい。

極楽橋をわたり、京大阪道不動坂を登り始める。

京大坂道不動坂を歩く。


地味な入口に立つ。

コンクリの道を歩き出す。雨の翌日に来ると滑りそうな道だ。

歩き出して途端にケーブルカーの軌道のそばを通る。ケーブルカーを利用しないわれら貧民を煽っているのだろうか、なにやら財力の差を思い知らされる。



不動坂には、新ルート(コンクリで整備された道)と旧ルート(山道)がある。
前者が今や行楽ウォーキングのメインルートになっているが、古道はもちろん旧ルート。完全な形で現存してるわけではないが、登山道らしい気分を味わえる。

冗談きついぜいろはす

いろは坂の分岐点を見つける。旧道だ。


心と足の準備ができぬままに、いきなりウォーキングがトレッキングへと変わる。

山道だったり、杉の根が複雑に露出していたり、杉木立の中を歩いたり。時々風景がパッと開けることも魅力。これこそ歩いて登るうれしさ。

それより上は通行止め。

舗道に戻るとすぐに標識。

また山道に戻れる・・・と思いきや、間伐作業に伴い通行止め。

こういうときには、沸き立つ冒険気分をぐっと抑える。プロがNGと言うことには素直に従うべき。本人は冒険のつもりだが、実際は単なる暴挙であり、代償を払うのは自分自身だ。
#スキーや遊泳でDQNの川流れする、お約束のパターンだ。

0850女人堂着。

仕方がないので、新ルートのコンクリの道を登り、京大坂道の終点・女人堂到着。

極楽橋を出て1時間だ。

高野山金剛峰寺に参る。
(続く)