以下は、インターネット老人会・・・というかそれ以前(インターネット前夜世代)向け懐古趣味ネタである。
こいつをつかってDOS時代にタイムスリップしよう。
おりしも、逗留先にてDOS/V全盛期の3.5インチフロッピーディスク(2HDや2DD)が多数発掘されたのだ。
しかしやはりフロッピーは死ぬもので、3モード対応(死語)のUSBフロッピードライブでもまったく読み出しできなくなった固体が少なくなかった。*1
2005年に製造された最終期のUSB接続フロッピードライブって、最後の希望よ。
幸い「IBM DOS J5.02/V」(1992?)は、全枚生きていた。*2
インストールに必要な全ディスク*3が生きていたので、仮想環境へインストールしてみた。
フロッピーディスクのイメージは、RAWRITEで@1.44MBのファイルへと吸い出しておく((例) Disk1.img)。
QEMUコンソールで作業する。
QEMUのインストールについては割愛。「C:\QEMU」へインストールした。
仮想環境を起動してみる。
フロッピードライブを起動ディスクとしてブートし、DOSパーティションへのインストールを試みる。
qemu -L . -m 128 -fda "C:\qemu\disk1.img" -hda dos.image -boot a
メモリ128M(DOSだからそんなにいらねえ)の仮想環境で、fda(フローピー)にdisk1.img、hda(Cドライブ)にdos.imageをマウントして、aドライブでブート・・・でいいのかな?
こんなんでましたけど(泉アツノ)
インストールにかかる。
dos.image = Cドライブのパーティショニング及びフォーマットが、瞬時に終わる。
インストール時、フロッピーを入れ替える際には別コンソールで作業する必要がある。
「ctrl+alt+2」で制御用コンソールに移れるので、
change fda c:\qemu\disk2.img
云々打ち込んでディスクを取り替え、「ctrl+alt+1」でまた元コンソールに戻る。その繰り返し。
最後にフロッピーディスクを抜けといわれるので、制御用コンソールで
eject fda
を打ち込んで、元コンソールでエンターしたら、再ブートを始める。
さ、懐かしDOSワールドにようこそ。
qemu.exe -L . -m 128 -fda disk1.img -hda dos.image -boot c
でCドライブから通常起動できるようになる。
そうだった。IBM DOSはDOSSHELLが起動するんだった。
Alt+F4*4でDOSSHELLから抜けて、プロンプトへ。
あとは共有フォルダを作っとけ。
ホストPCとファイルを受け渡せる共有ディレクトリを作っておく。c:\qemu\ddrriveをリードオンリーでDドライブにマウントしとく。
qemu.exe -L . -m 128 -fda disk1.img -hda dos.image -hdb fat:r:c:\qemu\ddrive -boot c
あとは共有フォルダ越しにファイルぶち込み放題よね。
VzでもFDでも、ご存分にDOS/Vワールドをお楽しみください。
結論。
- 「QEMU+ゲストOSのインストールメディア」があれば、意外とあっけなくDOS/V環境を復活させられるものだ。
- DOS/Vで文書書きするんなら、Vzエディタ+ATOK8の至極シンプルな環境で集中してテキストファイルを作成するといい。ホストOSとの共有フォルダに吐いてやれば、メールなりクラウドなり現代的な置場に容易に反映させられる。