なにしろ、僕はMである。
そして今宵は、目が回るほど暑い。
となれば、Mにふさわしい企画をやらないことには気が済まない。
M結合タイプのバンドパスフィルタというのがある。
要は直列共振回路を二つ用意して、L間の結合でバンドパスフィルタをなす。
マイクロ波でもおなじみのフィルタ回路だと思うが、あんまりHF用、それも送信用にガッチリ使っているのは見たことがない。
そういえばモービルハムという月刊誌の1995年7月号の製作記事として、M結合タイプの28MHz用BPFが載っていたことを思い出す。
ちょっとやってみよう。それもここはネタレベルなので7MHzで(汗
材料と下ごしらえ。
- リードのS-7というケースを使用。小実験にはちょうどよかろう。
- 斉藤電気商会で最終処分されてた150pFのエアバリコン。いい作りだ。羽間のギャップからして、耐圧は1kVを軽々こえるだろう。
- 1.2mmのスズメッキ線を40mmの筒に16T巻いた。長さ10cm。
- 上記ソレノイドコイルのインダクタンスをザックリ計算をしてみると、C側が150pFあればじゅうぶん直列共振で7MHzぐらいになりそうだ。
作ってみた。
や、でかいな。アホだな(汗
動作するのかひとまず測定。
KEM-FRAで測定しながら調整。バリコンを全部入れた状態で6.3MHz付近に共振点がある。これはいけるかも。
バリコンを少しずつ抜いてみると、7MHz付近にピークを持たすことができた。
7080kHz付近にピークをもつ単峰型であり、6900kHz, 7200kHz付近はそこから-15dB近く落ちている。なかなかバッサリですね。
結論:「Proof of conceptとしてはできた」といえる。M結合のバンドパスフィルタにはなっているようだ。
課題:かなり減衰は大きいが、タップの取り方次第らしいなので、また後日検討してみようと思う。
反省点:それにしても、頭が暑さにやられているとしか思えない奇行であった。