駄目社員はむの日記

USO800 certified.

今年の駄目系音盤を振り返る2007。

昨年:http://d.hatena.ne.jp/hamtaro/20061227#p5
一昨年:http://d.hatena.ne.jp/hamtaro/20051225#p4
ということで、今年も、懲りずにユルユルと書き連ねてしまいました。
#まあ毎年恒例ものですから、諦めてどうぞお付き合い下さい(汗


やはり今年のベストチョイスはこちら。

第一位:「エル・カザド サントラ1」「同・サントラ2」

梶浦由記女史の本気を久々に聞けた気がする。真下ガンアクション三部作の最後を飾るに相応しい、実に素晴らしい楽曲が満載だった。アコースティック中心の劇伴は、サウンドトラックの域をはるかに越え、南米風を謳いながら唯一無二の不思議な世界を存分に楽しめた。サントラ2は旭孝氏によるケーナが強い印象を残す。
音質は超絶的。ビクターの出してきた駄目系音盤でも間違いなくトップレベルであり、一昨年発売された優秀録音「ARIA The ANIMATION」サントラの音質を更に超え、CDという音の器の可能性を改めて見直したくなる。艶やかな弦は思いっきり艶やか、木管楽器はしっかりブレスを表現し、ブブブ音は深く沈み込み、刺激音は思いっきり刺激的。見事なマスタリングだった。


同シリーズの二枚を同点1位としてしまったのだけど、どちらか一枚を聴くと言うのであれば、迷わず1枚目。1枚目のTr.12”el cazador”はテストソースに使える狂気疾走ソングであり、テストソースになかなかいいかんじ。あと、同Tr.1”Maxwell's witch”冒頭の絶望感ある深い低域→高域に抜けるストリングスも、トランジェント特性と帯域のテストに有効。
この音盤ならばおそらく大抵のオーディオシステムで目の覚めるような高音質を体感できるとは思うのだけれど、システムアップに伴った向上具合をどこまでも追求できると思う。オモチャラジカセで聴くのはもったいなさ過ぎる。
レビュー:7/24, 9/24

第三位:「サウンドスケッチブック」

穏やかで繊細なピアノソロがメイン。僕が村松健氏のファンと言うこともあり、中身は特にツボ。どこまでも穏やかな音世界に浸っていたい気分になり再生を停止することが躊躇われる。


音質は水準以上で、安定感あり伸びやかなスタインウェイの美音をじんわり愉しめる。
ただ、すこしコンプが掛かりすぎのきらいがあり、アタック音のピークで寸詰まり気味に聴こえちゃうのが、実に惜しい。再生する機材がダイナミックレンジが広めであればかなり軽減できるけれど、機材を選んでしまうようではテストソースとしては相応しくないだろう。
僕のお気に入りはTr.23”バルーンムード〜ピアノソロ”。
レビュー:11/20

・・・これだけ。

うーん、寂しいですねこれは。でも、ほかはランク外なんです。