今夜、僕は「音楽」と「音質」を両立した素晴らしい音盤に出会うとは思っていなかった。
BGM:「GHOST IN THE SHELL 2.0 ORIGINAL SOUNDTRACK LIMITED EDITION / 川井憲次」(2008, BMG JAPAN, BVCH-47003/4)
より、Tr.10”謡III - Reincarnation (2.0Ver.)”。
言わずと知れた、押井守監督の映画「GHOST IN THE SHELL」の2008年版2.0。そのサントラである。SHM-CD、Blu-rayの初回特典・・・いや別にそんなこたァどうでもいいんだ。
#この前日本に帰った際、買ってきました。
聴いてみて、しばらく凍りつきっぱなしだった。
ううん・・・素晴らしいマスタリングだー。これ、音は本当に95年に録ったのか??
リミックスとはいえ、音質は初代のサントラとはまるで別物。
僕の現在のシステムで再生されたアルバムの中でも一、二を争うほどの高音質だった。高域は抜け、中域は締まり、低域は深い。空間への音の定位の仕方がシャープで、ぜんぜん違う。マスタリング技術の進歩に感動するほかない。
GHOST IN THE SHELLの音楽といえば
イッちゃってるシンセのブブブ音っぽい曲と、あと”遠神恵賜”(とほかみえみため)こと民謡コーラスのお三方による「謡」である。
芸能山城組の「AKIRA」時以上に、あの音楽は95年当時センセーショナルだった。
十五年前、映画館でGHOST IN THE SHELLの音楽的感動に打ち震えたことを思い出した。
久しぶりに、良い音盤を聴いた。