峠を抜けると、あとは「2つの綱」*1で知られる、舗道ウォークになる。
一瞬迷ったかなと思ったのだが、昭和感あふれる看板がいっぱいな例の小屋を見つけて、オンルートであることに安堵。
大村崑師匠「おいしいですよ!」
喜劇役者ってのは、喋らずとも笑いを誘えるヴィジュアルこそが才能。されど師匠や植木等さんのように、表情に悲哀を少しにじませられる者こそ超一流なのだ。*2
道なりに行くと、飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社。もう読めますよね?
そう、日本一長い名前ともいわれる神社である。
「あすかかわかみにいますうすたきひめのみこと」って三回言ってみて!
拝殿は、壁とも見紛う過激な石段の上がった先にある。アップヒルバトルにもほどがある。
しかし・・・あしが、足がぁ。芋峠で軽くくじいてしまった足の調子が思わしくない。ここで過激なストレスが当たると、一歩間違えたらリタイアだ。穏やかな回復を期待してやめておこう。
奥明日香・神奈備の里を歩く。
期せずしてその日は、彼岸花祭りという奇祭・・・じゃなかった地元民のお祭りが開催されていた。
彼岸花の色をあしらった帽子などを身に着けた地元民が会場へと歩みを進め、あちこちが通行止めに。
2023 彼岸花祭り | あすか夢耕社-奈良県明日香村地域振興公社
彼岸花祭り2023|明日香村|奈良県観光[公式サイト] あをによし なら旅ネット|明日香村|山の辺・飛鳥・橿原・宇陀エリア|イベント・体験
この近辺こんなに人いたの?というぐらいに人が集まっている。
ローカル祭りにすこし興味はあったが、よそもんウェルカムな雰囲気かよくわからない感じだったし、すでに15時を過ぎて、この辺で遊んでたら夜何時になるかわからないからということもあり、早々に失礼することにした。
ゴールと思ったけど少し追加。
16時。国営飛鳥歴史公園・石舞台地区着。当初想定のゴール!
この辺まで来たら勝手知ったるなんとやら。川原寺跡経由、最近接の岡寺駅から帰ろうかな?
ご参考:謎多き大寺 ~川原寺~ | 川原寺跡 弘福寺
と思ってヤフー大先生に電車運行状況を調べてもあったら、吉野線は30分に1本しか電車が来ず、岡寺駅に着くころには出たばっかりだ。
ならば、と、一駅あるくことにした。
1650、今度こそ橿原神宮前駅でゴール。
しかも同駅からは、乗り換えわずか1回でおうちに帰れるというお土産がついてくる。
まとめ:ヒガンバナを愉しみながらの道歩きでした。
- 金峯山寺、足を延ばしておけばよかったよ。
- ささやきの小径=象の小川ルートは、オールシーズン幸せな気分になれる。
- そして芋峠ルートを「古道で」コンプしたのは久しぶりだった。やっぱり山道を歩く方が嬉しさは抜群。
*1:陰部をかたどった男綱・女綱ね。
*2:アイデアルの5秒CMは多数製作されたと言われているが、素にかえって己がダジャレの寒さに「とっほー」となるバージョンが好き。アイデアル洋傘CM 植木等 - YouTube