駄目社員はむの日記

USO800 certified.

S9 Generatorを作って、シグナルメーター(Sメーター)に思いをはせる (2)

S9 Signal Generatorを作ってみた。

  • いろんなバンドは要らないので、とりあえず7MHzで作る。7.040MHzの水晶がたまたまあったというだけだが。後で必要に応じ拡張性を持たせておこうかな。
  • 1石発振回路の石は、和製ってことで2SC1815GRにしとこう。
  • たいそうな回路じゃない。Pカッターでけがいた生基板で作っちゃおう。

  • ATTは2段(-14dB/-20dB)だ。オリジナルの回路はまとめて-34dBを切り替えているが、せっかくなので、S1-S9間のSメーターのふれ方を見るべく、2段のATTを別々にオンオフできるようにしておこう。

  • 作る過程まで書かない。ケースにはテイシンのTC-103という、006Pの暑さまでであれば絶妙に収まる小箱を使った。


作ってみて、無線機につなぐと、S8 Generatorだった。

1石の発振回路である。すぐに動作した。
そして、ATTをパスして製造年の新しい(S9がたしからしい)無線機につなぐと、S8を示した。
電源電圧は問題ない。006Pは9V余を吐いているがどうしたものか。
回路を見直して気づいた。テストポイントに「1.40V」と書いてあることに。そしてそこの電圧を測ると、僕の個体は1.14Vを指した。これは出力にクリチカルだろう。
LEDの定電圧回路を経て、スイッチングダイオード(SW Di)で電圧を落としているので、LED/SW Diの順方向電圧(Vf)を選別する必要があったもよう。特にLEDは青赤黄あたりでも、1.8V~2.2Vぐらいは振れるし、SW Diも0.5~0.7Vはズレがある。順方向電圧を調べて、LEDを交換したら1.39Vぐらいになったので良しとした。

赤LEDにひっそり交換。


そしてダイオード交換後は、無事S9 Generatorになった。
簡単なだけに、「1.40Vを守ること・回路定数を守ること」が狙い通り作るコツである。1.40Vは低電圧の三端子レギュレータで吐いた方が確実かもしれない。