町石道を、歩く。目指すは慈尊院。
0945、大門を背に、町石道に歩みを進める。いきなり過激な下りが待っている。
#逆ルートで大門を目指す者にとっては、登頂を阻む最後のハードなのぼりなのだ。
幣日記の読者様にはおさらいとなるが、町石道はその名の通り、1町毎に町石が建つ。まさにランドマーク。
梵字でマーキングされ、前面に何町目か、側面には誰がいつ寄進したか等、彫られている。建立時期は江戸時代以降が多いが、読みにくくなった石に古い年代が彫られているものもある。
ちなみに起点となる1町目は、高野山内に位置し、180番目まで数えながら歩けるので安心だ。コースアウトの心配がほぼない。
黙して、歩き続ける。
いや、実質虫から逃げるべく速足だ。時にタオルをぶん回し、虫を振り払う。
#経験上、アブやハエにはそれなりに意味を持つ。ただし対・蜂では絶対にやっちゃいけない。
矢立茶屋で一瞬車道とクロス。看板が安堵を与える。
1220里山に出てこられた。
1430慈尊院着。
到着。
高野山を後にすると、この慈尊院に至るまで、これぞという見どころもなく、低山をひたすら歩くことになる。途中には淡々と町石があるだけ。まあ地味だけど、楽しいよ。
少し遠回り。紀ノ川の雄大な流れに沿って歩く。道の駅の存在を確認。
1455九度山駅着。
相変わらず真田全力推しの駅に、到着。7時間余りのウォーキングでした。
まとめ: 前回の町石道歩きと逆ルートなら楽かもとちょっと期待したが、さほど楽じゃなかったでござる。
久しぶりに和歌山の道歩きを愉しめた。
このところ奈良シリーズが続いていたけど、熊野古道や高野山を擁する和歌山も、もちろん大好きだ。
- 基本的に迷う要素がほぼ無いほどに、街道としてよく整備された古道(参詣道)である。道中トイレも十分設置されている。今回は地図を一度も見ずに歩けた。
- 定番の道だけあってトレッキングに訪れる人は多い。その上当日は天候にも恵まれた。僕がすれ違ったトレイルランナーは11人。トレッキングは16人を超えてから数える気が失せた。14時以降には誰とも会わなかったので、無鉄砲な奴はいなかったってことだ。
- ただコースは変化に富んでいる。腐葉土あり、ぷち岩場あり、鉄分満載のぬかるみあり、砂利あり、杉の根あり。
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- 今回は日照り続きで乾いていたから問題ないが、まとまった雨の翌日だと、ぬかるんでえらい目に遭う。ぬかるみLOVEな方以外は、前日までの天気を考慮することをオススメする。
- アップダウンは覚悟する必要はあるがムチャクチャではないので、そこそこの硬さのソールで、足首の低いトレッキングシューズで歩き通せるはずだ。
- 当日は、快晴で日差しが強かった。このルートは常に木漏れ日が降り注ぐ程度で日陰が多い。直射日光直撃が少なく、夏向きともいえる。
- 天気がいいから「道が明るい」と感じるのだ。雲の分厚い日、あるいは夕方を過ぎてからのウォーキングは、注意が必要。
- 既出の通り、夏場の宿命ながら、虫が怖かった。虫よけの最低限のケアはしていたが、ほぼ無意味だった模様。*1アブにはぶんぶんホバリングされ、1匹右上腕にしがみつかれて針をうちこまれそうになった。
小僧、そこはワクチン打つための場所だ、○すぞ。 - 持ち込んだ飲み水は、水筒1.5L+野菜ジュース900g 。ちょうどいい量だった。途中、トイレで汲む以外に水場はない。
*1:あれだけ追い回されてほとんど刺されなかったのが奇跡に思える。夏山はそこが嫌だ。とりあえずしばらくウォーキングをやめるか、ないしは虫よけ網をかぶるなど防護の必要がある。