駄目社員はむの日記

USO800 certified.

当代、Superhet QRP CWトランシーバーカタログ?

現行のスーパーヘテロダインCWトランシーバキット*1をざっとまとめてみた。

90年代後半。日本ではミズホのP-7DX/P-21DX、米国だとNorCal 20 Transceiverなどの定番があった。その辺りがディスコンになって以降、一時は随分さびしい時期も続いていたのだが、最近は結構いろいろ出てきていて、面白くなってきたと思う。

シングルバンド・基板キット

のものでは

あたりがメジャーだと思う。


実用上は細かいツッコミをしたくなるところはあるが、ミニマルかつ値段もお気楽(1万以下)なのでイイカンジである。
CWで2〜5Wというのは扱いやすく自作向きだし、運用上も楽しみやすい出力である。
基板キットなので、ケーシング・一部パーツの買い足しを自力でやる辺りを自作の楽しみと思うか面倒がるかは人によると思うが。
ダントツで安いのが「送料込み60USD」のSmall Wonder Labs SW-xx+シリーズで、小さい・簡単・実用性の三拍子揃っており、日本にもユーザーが多い。僕も2台作ったが、AGCがない・逆サイドバンドの漏れが若干あるなど多少不便さはあるものの、安いから許せる!一方貴田電子設計さんのは、この値段でDDS+液晶表示付というのが素晴らしいコストパフォーマンスである。

型番 価格 バンド 出力 ケース 周波数表示 VFO
Small Wonder Labs SWxx+ 60USD 20m/30m/40m/80mシングル 2.5W +50USD アナログ
Miss Mosquita 75EUR 40m 5W +35EUR アナログ
SpatzII 95EUR 10m/12m/15m/17m/20m/30m/40m/80mシングル >5W アナログ(DDS OP)
KEM-TRX7-LITE 9700円 40m 0.6W DDS

もうちょっとおカネを出す気がある人には*2

てなぐあいで、果てはElecraft K2(689.95USD)にいたるまで高級感と実用性を追求して行けば上はあり、夢は広がるし懐は寒くなる。

まとめ。

JUMAやK2クラスまで行くと、諸費用考えると値引きされたFT-817NDと大して価格帯が変わらない訳で、QRP(あるいは自作)に対する無線家諸氏の価値観の違いによって是非が変わってくるところではないかと思う。
なんとなくだけど「まずは1万、せいぜい2万クラスまで」というのが、僕には自作で許容できる価格帯に思える。ケース入りで2万クラスのPFR-3、Weber Dual Band Transceiverあたりまでかなぁ。


とまあ、そんなヨタ話でした。

*1:ダイレクトコンバージョンのリグは運用上しんどいので、実用性を考えるとスーパーヘテロダインでなければ長く使う気になれないと思う。

*2:この辺からケース付となってくるのだが

*3:これは古いです。かなり昔からこのシリーズありますね。

*4:とってもかっこよくて好感が持てるところなのですが、Blue Cool Radio Product Reviewsにあるとおり、eHamの評価は散々。そんなに酷いんだろうか・・・