駄目社員はむの日記

USO800 certified.

ビートルズのリマスター盤CD-BOXを聴きまくる。

うおおおおお。音いいよ。

THE BEATLES HELP!」

Tr.7”TICKET TO RIDE”。冒頭のギター→ドラムスの入りの煌びやかに感動。
Tr.9”IT'S ONLY LOVE”もギターの輝き+ジョンのヴォーカルに涙が止まらない。
そして、Tr.14”DIZZY MISS LIZZY”のギターとシャウトで止めを刺される。かもーんみすりーじー!

BEATLES FOR SALE」

多分、今回のリマスタで最も劇的に変わったのはこのアルバムだと思う。
音質の向上もさることながら、ステレオ化の恩恵に、またも目が潤む。


特にTr.1”NO REPLY”、Tr.4”ROCK AND ROLL MUSIC”、Tr.8”EIGHT DAY A WEEK”のステレオ化が実に嬉しい。
Tr.4冒頭のギターは、右チャンネルに定位すべきものだったらしい。そして、ビートルズ中期に完成の域に達していた見事なコーラスを、Tr.8のステレオバージョンで堪能すべきところだと思う。

「Magical Mystery Tour」

Tr.8”Strawberry Fields Forever”、Tr.11”All You Nee Is Love”を、涕涙しつつ聴く。
マスターテープでは、こんなに抜けのいい音だったのだろうか。全音域でスキッとしつつ、芯のある音*1を出してくる。


高域の抜けがよいのでコーラスやギターがよく輝く。
更には低音の分解能が圧倒的に向上しているので、ベースやドラム、ダブしてる管弦に、厚みがあるのに音の篭もりがない。クロストークの低減も、20年前のマスタリングとは比べるのがアホ臭くなるぐらい、聴感的に解る。

ABBEY ROAD

まさにビートルズの実質的活動の最後を飾る、Tr.16”END”。
このトラックでのリンゴのドラミングは、従来盤では浅くてスカスカした音で鳴ってるイメージだったけど、今回のリマスターではバスドラが(不自然じゃなく)ビシバシと沈み込み、タムにも重みがある。ワクワクである。
その後の「ポール→ジョージ→ジョン」ギターバトルも、輝きまくってますよ。
#僅かなテープヒスがあるんですけどね。

「LET IT BE」

Tr.12”GET BACK”。
「LET IT BE...NAKED」のマスタリングでは音が現代的過ぎて余り好きになれなかったが、これはいい。
どうでもいいが、ジョンの"I hope we'll pass the audition"というアホMCがとてもハッキリと聞き取れます。
「LOVE」(2006年) Tr.2の方は”遊び”込みでエディットされてて、分厚めで聴き応えある音だった。
しかしやはり、原曲をキッチリ聴ける今回のリマスタの方が、もちろん嬉しい。

ざっと聴く限りは

初期アルバム*2はマスタリング技術向上による劇的な音質向上とステレオ化に一曲一曲感動させられる一方、末期ビートルズ*3のアルバムは元々丁寧に録られていたお陰か、今回のリマスタリングで驚異的な音のよさを実感できる。
とはいうものの、「モノラル盤はモノラル盤して聞かないと駄目だろ」という原理主義な方は、モノラルCD-BOXをお買い上げ下さい。僕は個人的に断然ステレオ盤を待ち侘びていたので、ステレオBOXだけ買って満足しています。
紙ジャケの装丁の気合の入れようなど、語りたいことはいろいろあるのですが、まあこの辺で。

*1:ファンの期待する「ビートルズ臭い音」を失っていない

*2:「HELP!」「with the beatles」とか。

*3:White Album」「ABBEY ROAD」あたりね