BGM:「ONE MAN BAND / JAMES TAYLOR」(2007, hearmusic, 0888072305168)
これは泣けた。最高。浸っている空間から抜け出すのが余りにもったいなくて再生を一時停止することなど出来ず、いきなり通しで全部聴いてしまった。
オジサンアーティストの渋くて枯れたアルバムは多いが、このアルバムにはただならぬものがある。
ジェームズ・テイラーがMCとしても短く昔語りをしながら、自身のヒットメドレーを弾き語りでたどるライブアルバム。フルアコースティックで、Larry Goldings(pf, kb)とペアで延々CD1枚分、エンターテイナーとしての半生を語り、演奏しつくす。
中でも、キャロル・キングのYou've Got A Friend (Tr.9)と、混声コーラスを交えたTr.8"My Travelling Star"は聴き所だと思う。
音質、ホントに素晴らしい。
オルソン(トラックによってはフェンダー・テレキャスター)を自在に駆るJames Taylorの素晴らしいパフォーマンスが余すことなく、広いダイナミックレンジに綺麗に収められている。しゅわ〜っとしたオーディエンスの拍手も実に心地よい。ただ、Tr.5で一本だけマイクトラブルを起こしているんだと思う、右チャンネルにノイズが入っているのが惜しいかな。ライブ録音ではよくあることだけどね。
幸せな空間をどうもありがとう。
