駄目社員はむの日記

USO800 certified.

本日はあれこれ読書です。

1980年代後半〜「SRハムガイド」になる前までの「初歩のラジオ」製作記事など。JA7CRJ千葉秀明氏による29/51/144MHz FMのTX, RX, TRXが何度も紹介されているが、見比べてみるとそんなに回路が違うわけでもない。

  • たとえば受信部であれば、アンテナ→「高周波増幅(2SK439)」→「ミキサー(2SK439)」→「10.7MHz XF」→(モノによりIF増幅 1段(2SK439))→「ミキサー・2nd IF(455kHz)・FM検波・スケルチ(MC3359)」→(モノによりAF増幅LM386)→AF OUT。
    • ちゃんとSメーターはIFで振らせている。
  • 送信部だと、「マイクアンプ 1〜2段(2SC1815 or equiv.)」→「水晶に直接FM変調(2SC1906)」→「RF増幅(2SC1906 or 2SK439で1〜3段)」で、50uW〜200mW程度を得ている*1
  • 記事によっては、各パーツに目的や適正な値の範囲などのコメントがついているので、参考になったり*2

しかし、千葉OMの製作記事の定番である2SK439が滅び、2SC1906もパーツショップでは既に入手が危うくなって来ている。次はMC3359がヤバいかもですね。
ただ、まあFM機の自作する人はAM/SSB/CWに比べりゃ少ないから大丈夫だろう、という話も(笑)
#FM機って、やっぱり自作で人気にならないのかなぁ。

*1:出力にLPF/BPFが入ってないため電波法上スプリアスがぎりぎりで、QRPながらIを撒き散らした、という話を別々の情報源から聞きましたが(笑)

*2:特に、各部品の動作については1987.4号pp40-45の「51MHz FMポケトラ」、MC3357/3359/3361の違いや逓倍のコツについては1987.6号pp40-46の「144MHz FMポケトラ」、千葉氏オリジナルのFM変調回路は1986.11号pp42-47「FMポケットトランシーバ イヤホン式・51MHz」で解説があり、参考になる。