夕暮れ。やばい、暗くなってくる。 足も限界寸前、いや限界を少し超えてしまっている。 でもなんだか、心は燃えている。 18時。那智大社に到着。 もう真っ暗で、マグライトが足元を照らしていた。 いやったー！小雲取越・大雲取越を一日で踏破。 ＃当初の目…

16:45。少し暗くなってきたが、なんだかコンプリート出来そうな気がしてきた！ 所々苔生してたり湧き水が吹き出してたりする石段を、徹底的に降りまくり。 行ける、今日の僕は一味違うっ。

軽い上り坂を越えると、舟見茶屋跡だった。熊野灘を一望！ そういえば昔、「ああっ熊野灘っああ熊野灘」とかいう暑苦しい相撲アニメ無かったっけ・・・ まあそれはそれとして、ふと気付くとかの大雲取を7割位踏破してしまっていた。 そこを少し過ぎたところ…

こっからは、標高があまり変わらず、尾根状の800m前後の標高の道を歩く。 ここを越えれば楽勝ペースに思えた。 とはいえ、これからは暗さとの戦い。まだ15時過ぎだと言うのに、鬱蒼とした杉木立の中では早くも暗くなってきましたよ。 地蔵茶屋跡に着いた。 …

元気になったのも、ほんの束の間である。 「胴切坂」という、それこそ壁のような坂を上りまくる。これが本日のハイライトに違いあるまい。 一休みを2度、3度と重ねる。 む、さすが、名にし負う大雲取の、それも最大の難所である。てか、この胴切坂を65minと…

眼前に立ちはだかるは、どこまでもスロープのどぎつい上り坂。 苔生しまくりの石段。しかも、あちらこちらから湧き水が吹き出す。こええええぇ。 これはヤバい。ヤバいと僕のココロの中の僕が告げている。コケたくないなぁ、滑りそう。 しかし、体力はまだあ…

大雲取の登り口に着く。 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・なにこれ。 壁？崖？ ハイキング気分だった僕は、いよいよ始まるヘビーな現実を目の当たりにし、凍りつくのだった。