零時過ぎ。
この寒さのピークと、インフル&コロナ大流行のタイミングである。
稲葉山城に行きたいのはやまやまだが、わざわざ南暴総まで往復してクソ寒い中過ごしたら、体調悪化させても誰も共感してくれまい。というか自業自得もいいところだ。
しかも来週はかなり、ハードモードなのだ。
朝。
アラームを切り、目が覚めるにまかせて起きたら、8時だった。
午前中。
これがうめえんだよ。
塩と脂とスパイスに満ちた、豚肉エクスペリエンス。
獨逸語の嗜みがある方はお分かりと思うが、地元の狩猟者という意味だ。(たぶん)
午後。
読み終えた書籍電子化。ひと塊減らす。
ならば少し新刊を買っても許される(誤答例)
夕方。
散歩と食事もかねて外出。
ところが、足をのばしてビブリオマニアの殿堂「天牛書店」に行ったのが、大間違いであった。
100円コーナーには、朝日選書はじめ「僕が持って帰らずしてだれが持って帰るのだ」と思わせる「熱量の高い」古書がいっぱいだった。
いいねえ、それもいいよー、と、アイドルにいろいろポーズ取らせたいだけのカメラマンの如く、20冊近く抱えて家路につくのであった。
せっかく本の在庫減らしたつもりが、系内のエントロピーもエンタルピーも増大しちまいました。
帰宅。
とりあえずその「山」からは目を背ける。
そして田辺聖子氏の「文車日記」(新潮文庫)を読むことにした。
エッセイ調・古典文学案内というべきなのだろうか。
古代から近世まで、数々の古典文学の名シーンが、田辺さんのあふれそうな古典愛とともに、イキイキとした筆致で紹介される。
意図的に時代をランダムに構成されており、文庫約350ページで60章余りなので、5-6ページ/章と、ライトに読める。
そんなわけで、読者はたまたま開いたページを起点に紹介文を読んでいくと、「あ、これは自分に合いそうだから、読んだほうがいいかも?」という気分になってしまう、きわめて危険な書である。
なんというか、ライトな気分で「性格診断チャート」のYES/NOを選択していたはずが、どれを選択しても結局「あなたは古典文学を読みましょう」へとここちよく誘導されるのだ。
夜。
無線に出たい、ハンダゴテを握りたい気分はあるが、めんどう。
というか読書に忙しい。