891は普通にまっとうなHF機だが、当然のことながら「アップコンバージョンのゼネカバ受信機」でもある。
これまでも自宅では既にAMラジオとして実用的に使っていたが、HFでの航空管制(いわゆる洋上管制)を気まぐれで聞いてみた。
洋上管制:周波数や聞き方は、もうこちらにパーフェクトな記載があるので省略。
891での聞き方。891ではSSBが自動で切り替わる。
891ではモード切替時のサイドバンドの選択肢が「SSB」しかない。イージーオペレーションを旨とする891では、10MHzを境にSSBが自動でLSB/USBに切り替わる。
これはアマチュア無線のしきたりとしては正しい*1。
いっぽう、洋上管制はUSBを使うのが昔からの習わしである。
8951kHzのUSBを聞こうとしても、891はデフォルトのままだと、上記の通り自動的にLSB(逆サイドバンド)に設定されてしまい、うまく受信できない。
そこで、無理矢理USBにしてしまう。
ファンクションメニュー11-07「SSB BFO」をAUTOからUSBに設定し直すと、VFOを10MHz以下へ持っていっても問題なくUSBが受信できる。
そして5628, 6632, 6655, 8903, 8951, 10048, 11330kHzといったド定番の周波数をメモリーに記憶させておこう。
とはいえ日頃はLSB/USBが普通の自動切替になってくれないと不便なので、終了後AUTOに戻しておく。
MEMORYに入れておきさえすれば、その後もちゃんとUSBのままで使えるようだ。
#洋上管制はどうせ固定周波数なので、メモリーで呼びだす形で実用上問題ないだろう。
*1:HFを聞いていると、誤って逆サイドバンドで出てくる方も時々いるから、簡単操作の無線機としてはこれで正しいし実害ないと思う