駄目社員はむの日記

USO800 certified.

非純正VXO水晶の追加検討。

で、帰省中の今できる小ネタを一つ。
ピコシリーズの純正オプションとして売られていたVXO水晶は、出られる周波数範囲を広げる、ピコにとって極めて重要なアイテムだ。但し発売当時も1個1500円*1して(本体価格を考えると)結構高価だったし、現在となっては入手性がほぼヤフオク頼りとなってしまっている。


ちなみにピコ7は周波数構成上、VXO水晶の発振周波数を2逓倍して使用しているので、

(送受信周波数の上端/MHz)=(水晶の発振周波数/MHz)*2−11.2735/MHz

つまり7.00-7.20MHzに出るための水晶に求められる発振周波数(基本波)は、9.15-9.25MHz程度と非常に狭い範囲になる。絶妙に有用な値の水晶を見つけるのは困難だと思っていた。*2

で、先日アキバ某所でたまたま

HC18/Uサイズな水晶を見つけた(108円)。表記を信じるなら、九州電通(KDK)社製、基本波9.216MHzということになる。

上式に当てはめると、7.159MHzあたり(からVXOで下側に引っ張れる)に出られるかもしれない。VXO用水晶ではないので可変範囲は狭いかもしれないが、タダ同然の投資で、少し空いた拡張バンドの上の方に出られるようになるのは大歓迎だ。

足を折り曲げて、VXO水晶のBチャンネルに挿してみる。


で、PLLな無線機に向けて送信してみたら・・・少なくともVXOとしては働いていた。
が、可変範囲が異常に狭かった。7.146-7.152。6kHzカバーかよ!純正品水晶でも狭い(7.045-7.054MHzの9kHz!)ので、VXOまわりも離調している模様。
この辺も、後日じっくり直す必要があるようだ。

ちなみに9.216MHzという値の水晶は割と一般的で

表面実装型クリスタル(水晶発振子) 9.216MHz (5個入): パーツ一般 秋月電子通商 電子部品 ネット通販
にある通り、秋月でもHC-49/Sパッケージのは手に入る。可変範囲が期待できるかはわからないが、やってみる価値はあると思う。
#ピコ7のぷちグレードアップにいかがすか?

*1:のちに1800円に。

*2:そういえば昔、間違った値の水晶を買ってしまい、北京放送聴取専用機になってましたよorz