駄目社員はむの日記

USO800 certified.

ピンドラをアクティブに理解しようとしない、残念さの話。

「ピンドラ」の(多少の)難解さに挑んでみることもせぬまま、「つまんねー、難しー、おかしい」で思考停止しちゃうアニヲタの知性って、パッシブでちょっと情けないと思うのですよ。70年代の難解・不条理な演劇作品に比べると、ずっと親切なつくりだと思うけどなぁ。


アニヲタが何も考えず、インパクトに喜びキャラに萌えられる作品*1の方が、商業エンターテインメント作品としてはいいのかもしれない。5000〜10000本ぐらいBDが売れて、原作が売れて、薄い本とフィギュアのネタにでもなって・・・で、半年も過ぎたらすっかり忘れ去られてる。

「難解→つまんねー」「困難→めんどくせー」「高価→ならいらねー」

などと一言で断じたらその即思考停止しちゃうのって、現代日本を覆う危険な怠惰さだと思うのですよ。賢くなって、すまし顔でクールにふるまえるようになると、ふと気付くと貪欲さは失われてる。
「分かり易く喜べて・楽で・安い」そこそこのモノばかりが溢れたら、文化も工業も廃れて行くんだろうさ。

*1:エログロナンセンスとは、よくいったものだぜ。