#あるいは、スペースオペラってそうなりがちか?って話。
無責任艦長タイラーのOVA(ひとりぼっちの戦争)は「ローマの休日」がサブテーマになっている。
アニメ版のタイラーは、ジャスティ・ウエキ・タイラーが”監督としてスタッフをまとめ上げた映画”を見ている、という物語だからなのだろうか。
- TV版とて、2クールと長い分その要素が後半に凝縮してて他はうすめられてたけど、シリーズを通して「リーダーとは・組織とは」を論じようとしたと思われる。
- OVA劇中、アザリンは自分をアン王女(オードリー・ヘップバーン)になぞらえて「そうなりたくない」と主張する。一方タイラーは、そこにウィリアム・ワイラー(監督)と映画の製作現場の話を被せた。
- 特にOVAの後篇では、明確な視野の違いをラストに向けて際立たせつつ、そよかぜクルーやラアルゴン側の会話から、「組織と個人」「リーダーと組織」の関係性・組織論を展開させていく。それも、説教臭いビジネス書よりずっと面白く。ツッコミどころは多数あるものの、トータルではとても面白い作品だった。タイラーはビジネスマンの鑑だぜ?*2