昨晩の続き。
リアパネルのヒートシンク部の覗き窓から見える2つの半固定抵抗がVR1, VR2である。
写真では調整の都合でリグの天地をひっくり返しておいている状態だが、この写真だと左がVR1, 右がVR2だ。
- まずは14.175MHz USBに合わせて、CAR, MICを絞り切る。ダミーロードを念のため。
- 受信時の電流はかっておく。1.67A。
- 送信時の電流は、無信号で安定した所で2.05A。
- ファイナルユニットのVR1, VR2を絞りきる。2.10A。え?
結論:どうやらVR1, VR2ともに、半固定抵抗が腐っていた。
多分接点に酸化被膜が出来て抵抗体になり、ほとんどバイアス電流が流れていなかったのだろう。製造後20年以上経過してるんだから仕方ないよね。*1
接点復活のためにぐりぐり動かして、もう一度調整し直すと復活。バイアス流れる。そして送信音声はまずまず良好に。
結局、VR1を250mA(2.05A→2.30A)、VR2を400mA(2.30A→2.70A)にしておいた。定格よりもバイアス多めで。
教訓:半固定抵抗は経年変化で腐る。時々接点はぐりぐりすべし。
#安全考えると、半固定抵抗はいずれ交換&再調整した方がいいな。
ちなみに、もしもいじる人がいたら注意していただきたいのだが*2
VR1, VR2ともに「minimum current」にしろとのservice manualの記述があるが、実際は「CWに振り切った状態がminimum」→「CCWに回すと電流増」である。
だから安易に「CCWに振り切ったところがminimunだろ?」からスタートして、ミスに気づかずもたついていると、電流が流れすぎてファイナルを飛ばすか電源が飛ぶかもしれませぬ。ご注意を。
たぶん、VR1, 2を調整前にいきなり安易にCCWに絞りきる前に、少し左右にいじってどっちに触れるか確認したほうがいいんだと思う。