プレスリリース/日亜化学工業株式会社
日亜さんのプレスリリースの変遷を適当に読んでみると、なかなか面白い。
2002-2004年ごろのプレスは、かなり過激だ。
正直、その頃の日亜のプレスリリースは、大手企業の出すべき文言には程遠いというか、素晴らしく品のない書き方なのである。
9月19日付判決に関する当社の正式コメント
原告の周到な作戦の下、盛んに行われた報道キャンペーンの状況下にありながら、正当な判決が下されたことに敬意を表すとともに、真実を堂々と主張するように励ましていただいた多勢の方々に心から感謝いたします。
事実無根の研究中止命令等を理由にした原告の申立が認められなかったのは当然であります。 当社は、今後も引き続きその正当性を正々堂々と主張していく所存であります。
従って、蛍光体をもちいた白色LEDまたはそれを組み込んだ製品を製造、輸入、使用、または販売される際には、当社が所有する基本特許を侵害することがないように十分かつ細心の注意をされますように警告致します。
・・・うーん、これはひどい。警告とか事実無根とか、企業のプレスリリースとは別の世界だ。『てめえら、俺様の知財に近づこうものなら、ぶっ潰すからな！！』と言わんばかりである。*1
一方で、その元気さ・必死さにも好感を覚えたりもする。
そして、最近のをみてみると
Harvatek社及びLED販売会社に対するドイツでの特許侵害訴訟提起について
Mouser社がドイツでの白色LED特許侵害訴訟で日亜の請求を認諾
『きっちり主張しますよ』とは言っているが、だいぶ場を弁えたプレスリリースのやり方を覚えたのか、読んでてカチンとこない。しかし過激さも無くなっちゃって、ちょっとさびしくもある。
会社は成長すると、ラディカルさが抜けて穏やかになるものなのかもしれない。
＃しかし、この10年は法廷闘争な歴史だねぇ。
*1:ともすると、ヤがつく職業か○翼あたりの抗議文と間違われかねない・・・
