第一位:「ARIA 〜ピアノ・コレクション〜 スタジオーネ」
今年のベストは文句無く、ダントツでこちら。「ARIA」のピアノソロアルバムである。
二人の演奏者・三種類のグランドピアノ(ベーゼンドルファー・スタインウェイ・ヤマハ)の競演。演奏・音質も素晴らしい。特に、ドルファーで奏でられたTr.2”ユーフォリア”は、良いシステムで鳴らしきれたら感涙ものでしょう。
ただし、やっはり”ナビゲーション”パートは要らないっすね。それを飛ばして聴きましょう。
レビュー:8/6, 8/9(2回もレビュー書いてるよ(汗))。
第二位:「天球の音楽 / 牧野由依」
先日出たばかりの牧野由依さんのファーストアルバム。
由依さんは昨年シングルを出して急にブレイクしたと思うのだが、今年はシングル・アルバムが出て美しい歌声で楽しませてくれた。
氏はまだ歌い方を確立しておらず少々拙い感じは否めないけれど、期待は相当持たせる歌声だ。本アルバムは1stアルバムにありがちな、”各プロデューサーの元で出たシングルのコレクション+α”という構成で、アルバム内でポリシーの統一感・メッセージ性がバラバラなのは残念*1。次はぜひ、一人のプロデューサーと組んだ完全オリジナルの2ndアルバムを聴きたい所*2。
音質の善し悪しはトラック間で振れが若干あるけれど、全般に良好。分解能よく、少々鮮やか過ぎるほど良く立ったオケ。センターにスッキリと定位した由依さんの繊細なヴォーカルが、喉の奥に響かせたビブラートを伴って魅力的に響く。シングル収録曲も、シングルより音が良いのが多い。
ピュアオーディオ再生を考えると、繊細なヴォーカルをいかに丁寧に表現できるかが勝負かと。
レビュー:12/6
第三位:「ARIA The NATURAL Original Soundtrack Due」
「ARIA」のサントラ二作目。
昨年末リリースされた前作「ARIA The ANIMATION」のサントラ(去年の一位でした)に比べるとどうしても地味な曲は多いんだけど、聴いて幸せになれる素敵なトラックばかりでうれしい。マスタリングのせいか、音が鮮やかに抜けまくった前作に比べて本作は全体に中域寄りで少しナロー。高域が分解能良く抜けきらない*3。
これも前作同様鳴らしやすく、高音質をどんなシステムでも体験できる音盤だけど、システムのグレードアップに応じてどんどん良さが際立ってくると思う。
レビュー:5/27