BGM:「WOLF'S RAIN O.S.T.2 / 菅野よう子」(2004, Victor Entertainment, VICL-61280)
Tr.5”mouth on fire”。
アニメーション作品自身はいろいろあって不幸な結末を迎えたが、音楽的には菅野さんのセンスが光り、近年の中ではアコースティックで美しい作品になっている。
#攻殻SACはギラギラした音が多くてうるさいし。
O.S.T.1はボッサ・ノヴァで突っ走ってたが、このO.S.T.2はワルシャワフィルによる壮大なオーケストラが中心。その他のトラックでもgabriela robin(Y.K.)が歌い、脇を固めるのは渡辺等(bs)・今堀恒雄(gt)・三沢またろう(perc)・篠崎正嗣ストリングス(str)・旭孝(fl)など、グレートな方々。空間系ギターエフェクト(Tr.11)から、疾走するパーカッション+オーケストラ(Tr.9)まで何でもござれ。坂本真綾さんも2曲歌っている。
Tr.5は中近東っぽいパーカッションにギターやストリングスがからんで来る、似非土着系音楽。このCD以降、菅野さんはタブラとかジェンベとかトーキングドラムみたいな中近東・アフリカっぽいドラムを多用するようになってる気がする。
#正直、シルクロード・アンサンブルより巧い(笑)
音楽的にはOST1, 2ともにそれぞれ素晴らしいが、音質はOST1よりOST2が圧倒的に上。高音質盤と言っていい。オーケストラは空間が良く出ているし、パーカッションモノでも実に音の立ちが良い。FLAIRによるマスタリングのよさが光る。隠れHDCD。