通勤中読了：
正高信男「NHK人間講座 サル学で見るヒトの未来 人間性の進化史」, NHK出版
薄いのであっさり読み終わったが、なかなか面白かった。
人の言動がサルに退化していくIT社会(特にケータイが齎す社会)を、科学的に考えた文章。
その手の凡百の書き物が、とりあえず「オタク文化」「引きこもり」「ネット恋愛」「キレる少年の心の闇」・・・と、森を見ずに木(というか流行語)ばっかり見て陳腐な雑文をつづっているだけなのに対し、著者は敢えて”森”を巧く捉えて、それをサイエンティフィックなアプローチで解釈しようとしている。
氏の論法には多少疑問はあるが、興味深い。これはアタリ。本放送も観よう。
＃因みにこの著者、絶っっっっっ対ケータイメール使ってないと思う。
