駄目社員はむの日記

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「やさしいビジネス英語」と「ビジネス英会話」の話。(1)

最高峰の英語ラジオ講座

NHKラジオ第2で放送された英語ラジオ講座の中で常に難易度最高ランクだった、ビジネス英語シリーズ。
「やさしいビジネス英語」「ビジネス英会話」「実践ビジネス英語」とタイトルの変遷があり、そのほとんどのシリーズは、杉田敏先生によるものだった。


詳しくはWikiでも読んでいただきたい。
ビジネス英会話 - Wikipedia
実践ビジネス英語 - Wikipedia

僕は何を隠そう90年代~白耳義駐在前ぐらいまで20年近くリスナーだった。

  • 僕は90年代あたまぐらいには杉田敏先生のラジオ講座を聴き始めていた。*1しかし高校入りたてぐらいの僕には鬼キビシイ代物だった。自分が流し聴きで概要を介するレベルに達するのに、1年や2年では済まなかった。
  • 「おいしい」を謳う定食屋が実際においかったためしはない。同様に「やさしい」と書かれてやさしい訳もない。
    • しかも、「ビジネス英語」を謳っているのに、商談とか交渉とかそういう実戦的なビジネス英語スキル講座じゃなくて、アメリカのどっかの会社を舞台に「(米国企業に転職した日本人を含む複数の)ビジネスパーソンの同僚どうしが、特定のトレンド・テーマについて雑談し倒す」シーンをノンストップで聞かせるのがビニエットなのである。
  • その後自分が外向きの仕事をすることになり、痛感した。「ビジネスシーンにおける会話・プレゼンスキル」なんてのは後付けでもOJTでなんとかなるが、その合間もしゃべり倒す・・・杉田先生のビニエットにあるようなトピックを掘り下げ雑談するスキルこそがビジネスで相手との距離を縮めるのにきわめて大事であり、そっちはそう簡単に学べるものじゃないってことに。
  • 残念ながら、大学時代以前の頃のラジオ講座テキストはみんな廃棄したみたいで手元に一冊も残っていない。しかし転居途中で段ボールを捨て忘れてたせいで、最近になって実家で2001年~2007年ぐらいのテキストが盛大に発掘された。
    • それを先日手元に取り寄せたはいいものの、ただ持っててもゴミになるので、供養と思って電子化し順次捨てている。

はっ、2001-2007年ってことは、タイトル変更や講師交代が続いた時期じゃないか。手持ちの史料?から振り返れそうだぞ?

杉田敏先生の「やさしいビジネス英語」(1987年4月~2002年3月)


1987年4月に開講した「やさしいビジネス英語」。


当時、本放送は2240-2300という素晴らしく遅い時間。当時はNHKラジオ講座がたいてい20分枠だった。
しかもあの頃、同じ時間にNHK FMでは青春アドベンチャー(2245-2300)が被っておってな・・・

この講座は、2002年4月に改題されることになる。



「やさしいビジネス英語」最終号である2002年3月号には、先生のご挨拶が掲載されている。
(つづく)

*1:当時のラインナップは、基礎英語・続基礎英語・上級基礎英語・英語会話・やさしいビジネス英語、だったかな。