3.8MHzの3/4波長は、60m弱。
60mのエレメントを角度45°で張れて、電流分布の二段腹の周囲をオープンスペースにできるケースは、そうはなかろう。
もし20m高のタワーから60mのワイヤーを引っ張るとすると、輻射エレメントの大半が地上スレスレを延々這うような水平偏波アンテナになってしまう。その上、2つ目の電流腹で輻射される電波を地面に吸わせているようなものだ。だから上記3は至極当然である。
2のノイズが下がるってのも、水平成分増えたからじゃないのかなぁ。
高調波スローパー設置の現実解は?
- 3.8MHz帯以下のバンドでは『崖っぷちに高く上げたタワーから崖下に向かってエレメントを展開』『タワー周辺は四方何もないまっ平らな農地』のような素晴らしい設置環境でもない限り、好結果はなかなか得られにくかろう。
- 7MHz帯の3/4波長だと、エレメント長は30m強。20mのタワーからの角度は45°程度だ。これより短い波長ならば、張れる方は結構多いだろう。
周囲に遮蔽物がない環境に設置できれば、3/4波長スローパーは指向性も出て案外飛びそう。
スローパーって、タワーの上に八木が設置できれば解決しちゃう7MHz以上ではあまり使われないけどね。*1