駄目社員はむの日記

USO800 certified.

DARC G20 Flohmarkt Bergheim - Home。

9時過ぎ現地到着。地方の展示会場周辺を埋め尽くす、モービルホイップつけた車の路駐。
車を止めて会場へ歩いてたら、「あんちゃん、会場はこっちかい?」っておっちゃんに聞かれる始末。「まっすぐ、そしてその角を右みたいよ、駐車スペース少なそうだけど」とたどたどしいドイツ語で答えておく。


200km突っ走って来たのは、DARC G20 Flohmarkt Bergheim。ベルギーとの国境にも程近い小さな町で行われる、ドイツのアマチュア無線連盟DARC主催の無線マーケットを中心とした会合だ。
入場料3EURを払って入場すると、巨大。この手の「Markt」は体育館1つ分が埋まるかどうかぐらいの規模のがおおいんだけど、今回は展示会場2つ+ロビーとかなり広かった。


やっぱりわくわくですな。ドイツ人、熱気が違う。オッサン方がでかい声で交渉している。



BCLヲタに高く売れそうだなこれ。

わくわく。

会場内のDL-QRP-AGブースでしばし。


そう、ドイツでQRPerの拠り所といえばQRPproject! Deine Partner wenn es um QRP und Selbstbau im Amateurfunk gehtだ。

日本でもおなじみQRP Projectのキットが展示販売中だった。

自作派・QRPerどうしでテクニカルタームが共通なので、英語であっという間に分かり合える。
「おーいろいろあるねー、SDR受信機のとなりはQRPリグ?」みたいな話をしてたら、販売してるあんちゃんが「100個未満のパーツでリグを作ってQSOするコンテスト」について熱く語りだす。それに準拠してるリグの基板キットが出ているそうだ。この手のリグって、実用性が残念ですぐ飽きちゃうケースが多いと思うのだが、どうなんだろう。

はむ「これダイレクトコンバージョンでしょ?僕もキットもマンハッタンスタイルでもあれこれやってみたけど、ミニマルなDC方式のCWリグってさー・・・」
あんちゃん「ああ、信号チャーピーで・狭い周波数範囲で・聞きにくくてって感じで使う気になれないよな。でもこの基板よくみろよ、この水晶は発振用じゃない、クリスタルフィルタとBFOだ。マジSuperHetだぜ!」
はむ「な、なんだってー!」
隣のおじいちゃん「僕も作ってるんだ。回路見ろよ、VFOによるシングルコンバージョンな上、見事な回路共用だぜ、ほれ」(突然首つっこんできて、かばんから製作マニュアルが出てくる)
はむ「おおおなんだこのAF段!ちなみに日本ではかつて「3石トランシーバコンテスト」ってのが開催されてな?」
あんちゃん「なんだそれー!日本はパーツあるんだからもっと使えよって感じだよな!」

・・・アツい人々の暑苦しい会話が続く。
#どうやらモノはこれらしい。

ちなみに、突然首つっこんできたおじいちゃんは

1978年に八幡製鐵所に鋼の加工機を納入するために1年余北九州にいたらしい。日本の産業史の一端に触れたようだった。
滞在中日本から無線運用したくて、西ドイツ大使館から外交ルートを通じてどうにか免許を得たとか。*1
「多分西ドイツの駐在者で初めてライセンスをもらったのが俺じゃないか」とのこと。

*1:当時「Dusseldorfで日本人が沢山開局してるのに、なんで西ドイツ人が日本で開局できないんだ―!」ってことで。