一度寝たのに、不思議な音に起こされる。
「ビッ」
「・・ビッ」
「・・・ビッ」
ビープとも、閉まりの悪い水道の開閉音ともつかない不気味な音が、3〜5分に一回ほど、家の中に響く。こええええ。
それに、ホラー映画における”ブブブ音”を聴かされるような不快感である。
とはいえ、そこは社会制度からトラブル対応、テクニシャンの仕事ぶりまで、まあ何もかにもがイイカゲンでテキトーなまま成り立っている白耳義なのである。その程度の妙な現象の原因になりそうなことがあまりに多過ぎて、困ってしまう。
ねむれん。
眠れなくなってきたので、仕方がないから原因を調べてみた。
まずは、上下階からの蛇口の開閉音が響いて来るのではないようだった。
あちこちの戸を開閉に関係なく、ビッという音は家じゅう響いてくる。
そして、これが「ビープ音である」ことをようやく理解した
愚鈍な頭と糞耳を持つ僕は、しばらくして一つの事実にたどり着いた。
煙探知機が鳴っている。それも、煙が無いのに誤動作か。
壁から煙探知機を取り外した僕は、挿さっている006P電池を認めた。秋月1000円テスターで電圧を測ってみると、6Vだったとさ。
おしまい。
#やれやれ。