駄目社員はむの日記

USO800 certified.

ヘッドフォン音道楽。逃避。

無性に聴きたくなったものでも。
BGM:「Grapefruit / 坂本真綾」(1997, Victor Entertainment, VICL-60012)
坂本真綾さん17歳のときのデビューアルバム。
菅野よう子となかまたち」(このメンバーはほぼ「少年アリス」まで不変)のお陰で、ガールズポップとしては最高のレベルで仕上がっている。歌の表現力としては2ndアルバム「Dive」に遠く及ばない(実際、声優ソングの域ははるかに越えているものの、歌詞や歌の出来がガールズポップの域を出ない)が、その後凄い歌い手さんへと化ける彼女の片鱗を感じる。
特にTr.1”FEEL MYSELF”、Tr.3”グレープフルーツ”、Tr.10”風が吹く日(Ma-aya Version)”、Tr.11”そのままでいいんだ”は声がよく伸びて聴き応えあり。今聴いても新鮮。・・・ともあれ、ガールズポップを小馬鹿にしてる方、これは侮れませんぞ。


音質は当時のポップスのレベルとしては決して悪くはないが(相当いいほう)、最近のDAWによる音からするとどうしてもフォーカス甘めで曇り気味に聴こえてしまうのは仕方がない。全般に音はADAT録りしたような少し硬めの感じ。近作に比べると、ヴォーカルのエフェクト処理も迷いが見られる気がする。
真綾さんのヴォーカルの特徴であるキラキラした高音、少し篭もり気味の中音というのは、かなりオーディオ的な再生が難しいかも。