駄目社員はむの日記

USO800 certified.

サブプライムローンがコケると、試薬屋が儲かる。

昨年末辺りから、アセトニトリル(通称アセニト)という溶媒が著しい供給不足を起こしていた。
当然、需給バランスが崩れるということは、ありえない程の高騰を意味する。
溶媒としてだけでなく、クロマト(LC)の世界ではバクバク使われる代物だ。


「アセトニトリル 不足」あたりでぐぐってみてくださればおわかりになると思うが、元はといえば景気が急降下したことが背景にある。
アセニトアクリロニトリルの副生成物なので、樹脂などの原料となるアクリロニトリルが売れなくて減産に入ると、一緒に減産されることになる。日本でアクリロニトリルといえば、圧倒的に旭化成とダイヤニトリックス(三菱系)。
つまりは、どうやらここらへんが減産を始めると、アセニトの国内供給は激しくタイトになってしまうようなのである。