- 現実に電子部品、特に高周波電力増幅な素子は消え行く存在。標準化した自作無線機(熊本工作研究会がやってたようなこと)を計画しようとしても、部品がない。
- 自作機にはおカネがかかりすぎる。せっかく面白いトランシーバキットが計画されても、値段が高いとあまり多くの人がついてこない*1
- 自作派は技術力の二極化の結果、製作記事は「こんな難しい一点モノ再現性よく作れるか!」と「こんな実用性無いの作ってどうすんの?」の両極端になりがち。
- 古くからの自作派は自作の実力は高く、一般の方々とはあまりに実力が乖離している。更には、従来の自作派は結構回路構成について経験に基づいたポリシーやエゴがあるし、せっかくの実力が標準化自作機では発揮できないかも。
- 自作初心者にとって、測定器とはテスターと無線機である。その中で作り調整できなければならない。
- どうせなら、何かしら、競わせる方が面白い。
- ただし、DX QSOレースのように技術力や財力の開きが余りに強く結果に反映されると、初心者の方が引くか萎える。チャンスがある程度平等であり、米国のロボコンのように厳しいリミテーションがかかってた方が面白い。
- そういえば90年代初頭にFCZ研究所主催で行われた「3石トランシーバコンテスト」は、”3石でトランシーバを作る+それで交信数を稼ぐ”の両面が競われており、面白かった。
- 僅かな部品で簡単に作れる*23石の無線機はかなり面白いネタ。ただし、3石で送受信機をフルに作るとなると技術力が余りに色濃く出てしまい、結局マニアだけのものになるのでツライ。自作機による交信の面白さは送信部だけでも十分楽しめるはずだから、送信機だけでもいいかも。受信機にはおカネもかかることだし、手持ちのメーカー製に任せてしまえばいいではないか。
- CWの3ステージ送信機やDSBの送信機なら3石で作れるし、案外実用的。技術力の差は確かに出てくるとは思うが、その差はかなり小さくなる。値段も3石程度ならケース代も含めて5千円以下に収まり、だいぶ気軽に挑戦できそう。結局しぶとく運用して交信数を重ねた方が勝ち、みたいな。
- もっと縛るなら、「MIZUHO QP-21標準機縛り」「2SC1815のみ3石縛り」などがあるけど、前者はオリジナリティが下がり、後者は取り出せるパワーが小さくしょぼいアンテナでの運用では交信のチャンスが下がる。
・・・ということで、自作コンテストネタとして「3石トランスミッターコンテスト」なんて面白いと思いませんか?(^^)
#とりあえず自分で3石送信機をいろいろ作ってみようと思う。