読書継続：日本化学会 編「実験化学講座 第5版 9 物質の構造 I」(2005, 丸善)
いい勉強になっている。
- 赤外分光の振動数の理論的計算。振動解析用の量子化学計算プログラムとしては商用のGaussianが有名だけど、GAMESSというのは無償らしい。Windows版も配布されているようだけど、その辺のデスクトップだとでかい分子を計算することは無茶っぽいな。
- 実はこの本、マイクロ波分光(分子の純回転スペクトル)を本格的に扱った初めての分光化学屋さん向け書籍のような気が。
- しかしマイクロ波分光はNIR辺りの分光とはいえ、光学というより電磁波の世界なので、物理化学屋さんにはとっても馴染み薄げな、YIG同調型発振器だ周波数シンセサイザだ、ショットキーバリアダイオードだDBMだIF発振器だヘテロダイン検波だ・・・と、書いてることは高周波の世界。楽しげ。
