80-90年代、高周波の自作で定番だったICが、どんどん姿を消して行く。
その当時の初ラやCQ誌の製作記事を、そっくりそのままのパーツで再現するのは、既にかなり困難に成ってきていると思う。
数年前にSN16913Pが消え
まもなくLA1600がディスコンになり、TA7358PGもどうもあやしげとか。MC3357/59/61/62やTDA7000あたりもとっくの昔にディスコンだろう。NE612/SA612はちょくちょく見かけるので、しばらくは存在するのかも。
個人的には
LA1600やNE612は数年分、TA7358は一生分ぐらい保護してあるので、おそらく当面は心配がない。
これらパーツは市場に当面(必要な人数に対しては)潤沢に存在するだろうし、団塊世代のリタイア時期(数年前)に起こったように値段がすぐにつりあがるとは思えない。
けれど、滅んだICを使うとありがちな『製作記事に使うと、再現性の低いもの扱い』になってしまうのは確かですね。
#これからは、ディスクリート&表面実装で作れって事ですよ?
おまけ
ARRLWeb: Announcement ― Second ARRL Homebrew Challenge
ちなみに、2009年のARRL Homebrew Challengeは、5W 7MHz トランシーバーに繋ぐ50Wパワーアンプです。
トータルコスト$125という条件は一見そんなに難しくなさそう(MOSFETあたりで安く組めそう)ですが、それに加え、
It must be a linear amplifier with third order and higher intermodulation products must be below –28 dBc as measured using the procedures described in the ARRL Lab product review Test Procedures Manual
なほか、>40W CWで5min耐えられること、などかなり過酷な条件が設定されています。*1
*1:ちゃんと各機テストされるようなので、ヘボな代物だと、『テスト中に壊れたもの』が残念でしたとばかりに返送されてくるんだろうなぁ。