2008-05-22 有機と無機の素子 バケコラム 無機物からなる従来の素子に対して、有機トランジスタや有機ELの類では同じような強制劣化はどうなんだ、と言う事なのですが、これははなはだ懐疑的です。劣化・破壊モードが、高電圧を印加した時・大電流を流した時と通常駆動の時で同等とみなせるのかという問題があるからです。 それどころか、素子が発したり受けたりする熱や光、電子やホールの移動が有機物の構造にどのような変質をもたらすのかについてすら、そもそも体系的なサイエンスが出来ているにはほど遠いわけです。