託されたガラクタから何を受け継げばいいだろう?
さあこのジャンク、どう料理しよう。
HT-140の周波数関係を、受信機の信号の流れで理解する。
受信機は「シングルコンバージョンのスーパーヘテロダイン」なので、シンプルな構成である。
- ベースとして、PLLには古典的な「PLL周波数シンセサイザIC」であるMC145163を使用している。昔のVHF/UHF FMハンディトランシーバーによく使われた定番素子だ。*1
- HT-140はこの石の出力(50~55MHz, 1kHzステップ)を1/10分周して5.0~5.5MHz、100HzステップのPLLを実現している。
- 上記「PLL+分周」で生成した5MHz帯に局発(水晶発振)をMIXし、各バンドの周波数を得ている(シリーズ共通の構成)。バンド生成にはPLLを用いていないので、「プリミックスPLL VFO」と称するべきか。
- HT-140の場合、局発周波数11.0MHzで、16MHz帯を得る。
- 受信機としては、それをアンテナから入ってきた7MHz帯の信号とMIXし、IF周波数である9.000MHzを得ている。IF信号が得られれば、あとはSSBフィルターを通し、復調しておしまい。
サービスマニュアルを読みながら、周波数を合わせてみる。
サービスマニュアルにはフィルタの帯域設定やらPLLの信号レベルやらいろいろ調整箇所が書かれている。
しかし最低限、周波数のアラインメントができさえすれば、さらに調整するなどすることでどの程度まで使えそうか推測できよう。
シャーシ上部にPLLまわり、下部にIFまわり(キャリア発振など)が収まっている。

調整ポイントは主に4つだが、前者で①②④、

後者で③を調整する。

- ①基準発振 - MC145163の基準発振周波数を調整。TP13に周波数カウンタを当て、TC17トリマを調整し4.096MHzに。*2
- ②局発 (OSC2) - PLLにプリミックスする局発周波数を合わせる。TP14に周波数カウンタを当て、TC16トリマを調整し11.000MHzに。
- ③キャリア発振 - 変復調のキャリア発振周波数を調整。TPに周波数カウンタを当て、SSB TX/RX 8.9985MHz(TC1), CW RX 8.9992MHz(TC2), CW TX 9.0000MHz(TC3)に。
- ④局発 (OSC3) - VCOとmixするための45.1MHz (15.033MHz VXO x 3逓倍)を調整。送信しながらL36を調整し、無線機の周波数表示を他の無線機とそろえる。
まずはここまで。

