駄目社員はむの日記

USO800 certified.

今日という日。大阪経験値アップツアー 第1弾。

朝。

7時半起床。寝坊。いきなり休日スケジュールが崩壊する。

午前中。

コーヒー飲んだりしてから10時半過ぎに出発するも、狙った電車を逃し駅で9分待ちと判明。
今日は次々に予定が崩壊し、踏んだり蹴ったりだ。

今日のテーマ:大阪市内の未経験・無知を改善する。

疲弊した頭ででっち上げたのが、大阪経験値アップツアーだ。行ったことない場所がまだまだある。
ここは経験値を上げにいこう。

始まりは西九条駅。薄曇り。

労働者が行き交う乗換駅でありガチャガチャした安飲み屋街のイメージがある。


そこで降りて安治川を越えるところから今日はスタートだ。

九条の商店街を歩く。


日曜日ということもあって余計そうなのかもしれないが半分シャッターな商店街を歩く。とはいえ、風情を感じるアーケード。
このそばにあるらしい松島新地の「料亭」群にはもちろん行きません。そっちの経験値など上げなくていい。


途中でブタ玉(350円)なんかを頂きつつ、商店街を突っ切ると、ほぼ正面に、知識の殿堂がそびえる。

第1チェックポイント:大阪市立中央図書館。


たびたび訪れているが、ここで書庫から出してもらえて館内閲覧限の技術系古文書などを漁るのだ。これは「未知との出会い」。大阪市のように、古文書を捨てずに持っていてくれるありがたぁい図書館のお陰だ。


CQ誌を含む40冊 x 2バッチに閲覧で、司書さんにご迷惑をおかけしつつ、複写。
大阪市中央図書館には、CQ誌は2006年から残っている*1。年毎に毎号パラパラと読んでみると、2007年頃を境に、読む価値ある技術系記事がなくなり急激に退屈になる。何かこの辺であったか?




なお今ちょうど、大阪市図書館フェスティバル開催期間中。読み聞かせなどのイベントが行われていた。おはなしたのしいでぇ!(原文ママ)

2チェックポイント:摂津国一之宮「坐摩神社」。

坐摩はいかすりと読む。大阪民には常識よね?図書館から西区内を東進。

でもその前に、サムハラ神社。



ふしぎな名称、そして多少香ばしいWikipediaの記載*2だが、どうもローカル神社であるらしい。正直、以前から気になっていた。
いや、漢字名が読めないというだけで、素敵な都市型神社であるようだった。

そして坐摩神社




摂津国一宮って、住吉大社じゃ・・・よくわからないけど一之宮が二つあるらしいぞ。これも気になっていたが、訪れる機会がなかった。
式内大社にして官弊中社。都市型神社でこちらも小ぢんまりとしていて、なのに不思議と落ち着く神社である。


一之宮二社をこれでクリアーしたので、気分良く北上。
緑地&ミュージアムエリアに近づく。

第3チェックポイント:大阪科学技術館



「子供向け」と聞いていたので来たことがなかったが、これも西区内。遠くないのでクリアしておこう。
ふしぎな科学館「科学技術館」。大阪市内の科学館と言えば北区中之島にある市の「大阪市立科学館」、そしてこの「大阪科学技術館」である。アドミッションフィーは無料。中サイズのビルの一部を使って運営。って、一体どういう運営形態???

めっちゃ感心した。




国立の研究機構・大手協賛企業による子供向け展示で、企業側も社会貢献というだけではなく自分の色というか、自社アピールの色気を出しているのが、何というか実に大阪らしい。
JAXA海洋研究開発機構、そしてNTN日立製作所堀場製作所、日本製鉄、岩谷産業・・・などという名だたる企業がそれぞれの責任で「ブース」を運営している模様。自社の色を出したつつ、子ども向けに展示。なんだこれ、大人が見ても結構面白いぞ?

がんばれH3ロケット

日本金型工業会のカナちゃんもいたぞ。

今日の最終チェックポイント:中之島界隈。


関東のミュージアム街が上野なら、関西のそれは中之島で間違いあるまい。
大阪中之島美術館・大阪市立科学館とどれ行こうか迷って、結局「国立国際美術館」に行くことにした。

国立国際美術館は、モダンアート・コンテンポラリーアートの聖地だ。



今の企画展示は、特別展「線表現の可能性」、コレクション展「彼女の肖像。」僕が気になったのは後者。たった430円で、同美術館所蔵コレクションの展示を鑑賞できる。
国立国際美術館

地下の展示場に降りていく。


コレクション展、素晴らしかった。とてもコンセプチュアルだ。
ステレオタイプな女性像からの脱却→②アートになった女優*3→③家庭人としての女性→④労働し、貧困し、移動する女性→⑤国家・体制に左右される女性→⑥コンテンポラリアーティスト*4
キュレータのフェミフェミしい・・・じゃなかった、トゲトゲしい主張がいちいちぶっ刺さる。とはいえ、ぶっ刺されても不快ではないふしぎ。

16時半、国際美術館を後にする。

隣の科学館やちょっと歩いて中之島美術館に飛び込むことは可能だったが、既に脳のキャパをオーバーフローしかかっていた。もういいかな。
中之島宙域を後にし、堂島川に沿って歩くと、ドージマ地下センター。

1745帰宅。

最後に堂島アバンザのジュンク堂で技術書を漁って、帰宅。
ふう。16kmオーバー位は歩いたかな?

ということで「大阪の経験値上げ」できました。

中央図書館で読んだことない技術古文書・技術雑誌を読み漁り、西区内の行ったことのない神社をめぐり、これも初めての科学技術館を回って、最後に、久しぶりの国際美術館で新鮮なコレクション展を楽しめた。
自分が美術館よりも博物館が好きなのはわかっているのだけど、知らない・黙ってると素通りしてしまう情報を頭にぶち込むの、超だいじ。

夜。

雨が降り出す寸前だった。
カレーを完食したら寝落ちしてた。

*1:多分その前は廃棄済み

*2:サムハラ神社 - Wikipedia

*3:セックスシンボルとしてのマリリン・モンローはアートの王道だ。もちろん本美術館所蔵のウォーホル作品も登場。なおフランスにもう一人アイコニックな女性がいる。本企画展示では、ヌーベルバーグからブリジット・バルドーも参戦。ゴダール「軽蔑」では、ブリジットの色気をもってしても僕は熟睡が得られる。

*4:それも本人が映り込むのとか、ぶっとんだインスタレーションとかナイス!